先日、「尾久銀座」の記事のコメントで、昔起きた有名な「阿部定事件」の話題が出たので、そこから遠からぬ西尾久3丁目の喫茶店「モア」についても書いておこうと思う。
東京都荒川区西尾久3-20-6
こじつけだけどね(^_^;)。
「阿部定事件」が起きたのは西尾久2丁目。「モア」があるのは3丁目。都電荒川線の線路を挟んで北か南かの違いもあるし、そもそも最寄りの電停も隣の「宮ノ前」だしね。
ただ、「モア」に初めて入ったときに、そこはかとなく漂う艶めかしさを感じたのは本当。今にしてみれば、「阿部定事件」があった昭和11年当時、そのあたりが「尾久三業地」だったことと関係あるんじゃないかしら?
あ~~~>< つい最近意味を知ったばかりの「三業地」を、知ったかぶって馴れ馴れしく使う、恥ずかしさよ。
料理屋・待合茶屋・置屋(芸者屋)の集まる地を三業地と呼ぶらしい。
ところで、都電荒川線の名前。「東京さくらトラム」とかいう変な名前に変わってたけど、なにあれ? 乗り換えのとき迷ったのでやめて欲しい。
さて、本題の「モア」。
シンプルなようで凝ってる「モア」のフォント。
「小島」さん…店主の名前でしょうか?
今回が2回目(昨年2月の話)。いつも、いつも、そのうち、と思いつつ、何年経った? 初訪問が2012年2月だから7年。きっと変わってるんだろうなあ、とドキドキしながら訪れたら、全然変わってなくてホッとした。
(ただ、後から写真を見比べると、小さな変化あり。7年前は煉瓦模様の装テン)
艶めかしい純な店内はそのまま。
ピンクの花の照明、二重天井、深紅のベルベットの椅子、パーテーション代わりの観葉植物、そして南国感を盛り上げる壁画。何も変わってなくて、本当に嬉しい。
照明の花の飾りが減ってはいるけど、それは前からか……。
あの時のじんわりした感覚が味わいたくて、というのもあるけど、それとは別に密かな下心もあって再訪問している。
椰子の木の前に座ってたおじいちゃん(お客じゃなくてお店の人?)から、「昔作ったマッチを探しておくから、また来て」と言われていたから。その時は「モアレ」という閉店した系列店のマッチをいただいてました。
7年も経ってるから、時効(?)かもしれないけど(^_^;)。念の為。しかし、あの時のおじいちゃんはいなかったし、ママさん的な方からは「マッチ、何それ?」という反応だった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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