岡ビル百貨店は2021年5月末閉店しました。
岡ビルは他の素敵ビルとは毛色が違う。
ちなみに、他の素敵ビルとは
モダンだったり芸術的だったりして、「このアールが」とか「このファザードが」とか「このエレベーターのボタンが」といった細部や造形の美を愛でるような美術鑑賞系。高尚な雰囲気すら漂わす。もちろん、それはそれで私も嫌いじゃない、っていうか、むしろ好きだったりするんだけど、岡ビルってそんな感じじゃないよね(^_^;)?
有楽町ビルヂングあたりを思い浮かべて欲しい。
もの凄くカッコイイよね。モダンでスタイリッシュ。誕生したのは昭和だけど、特に昭和限定って感じじゃなくて、時代を超えた美。でも、それって、分かる人には分かるけど、興味のない人にはただのビルでしかない気もする。一方、岡ビルはというと、時代を超えて…ないし、昭和を引きずりまくってる(^_^;)。先日出した「パチンコ桃山」と同類で、昭和丸出し。単純で、ド直球。
でも、そんな岡ビルが私は好き。
ねっ! 分かりやすいでしょう?
ドナルドダックっぽいキャラクター(そのもの?)とか、どこかで見たようなウサギのキャラクターが、最高にいい味出してる。
グラデーションの矢印案内も、いいよね!
パチンコ屋みたいなギラギラしたのも、離れてみると矢印になってる。
だけど、階段を上ると、ガラッガラ!
これみよがしに誘ってきておいて、3階にあるのは「こも」だけ。
隅っこには、立ち入り禁止の階段があった。見上げると、コミカルなタコのイラスト。あれ、4階もあるの?と思って外から見たらやっぱり3階までしかない。屋上行きの階段だったのかもね。あの楽しげなイラストは子供向け。昔は屋上遊園地でもあったのだろうか。
3階はがらんどうだけど、2階は鞄屋、ランドセル専門店、美容室などあって、まだまだ現役の雰囲気。「和笑」という喫茶室もあり、なんだか居酒屋みたいな店名でそそられずスルーしてしまった。以前は別の店名だったよね(中を覗いたら、内装そのまま。居抜き?)。
帰りには、「まいどありがとうございます」のデザインにもキャッキャ盛り上がる。リボンのかかった包装が超ツボ。
ウィキペディアを鵜呑みにしてるわけじゃないけど、まあそう間違ってることもないでしょ。一応正しいと信じて参考にすると、「岡ビルは1958年に完成し、同時に岡ビル百貨店が開業した。1967年に岡ビルの3階を増設し、『キッチンこも』も、この時開店した」。
案の定、高度経済成長期ど真ん中。
これは言うまでもないでしょう。秀逸なデザイン。ペタンと貼るリボンが素敵。
ドナルドダックっぽい謎キャラクター。もどきか、そのものなのかは不明。なんだか足元がドタバタしてるなあ(アヒルだけに)、と思ってたら、ステンドグラス調のモザイク模様だった。このドアは開くこともあるようです。
「禁腰掛」が印象深い。
エムケイ
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