今にして思うと、直江津に長く居過ぎたせいで、柏崎に着くのが遅くなったんだよね。
直江津17時26分発のJR信越本線(長岡行)に乗り、柏崎18時18分着、という移動。
それなりに栄えていて、でも趣のある古い建物が並んでて、街歩きがとても楽しかった。
喫茶店は一軒しか入れなかったけど、充分満ち足りた気持ちになったことをよく覚えている。
当時、やたら滅多に撮りまくった写真は、覚えているのもあれば、全然記憶にない場所もあったりなんだけど、今書かないと、「なかったこと」になってしまいそうなので、書いておこうと思う。誰のためでもなく、自分の為に。
事実と違うことも書いてしまうかもしれないけど、それはそれ。
もし、「これは違う」とお気づきになることがあれば、ご指摘いただけると幸いです。
駅を出てから、スッと市街地に入れるのが嬉しい。
長岡とか新潟駅レベルになると、駅前が都会じみてて、心理的に距離を感じる。かといって、まったく何もない駅がいいかというとそれも……。直江津って、ちょうどいい。
港があるからかな? 旅館の名前も「附船屋」。
こっちも(笑)。
水の都・大垣に「純喫茶ナポリ」があったように、直江津港の水から連想したのか「レストラン ベニス」。
写真の右下に写り込んだ看板も海っぽいでしょう?
「レストランベニス」は駅前からまっすぐのびた通りの片側アーケードにあり、狭い入口から階段を上り2階。
(海老ピラフ)お腹が空いてたのもあるけど、適度な塩気が美味しく感じた。
そうそう、さっき「喫茶店」と書いたけど、本当は「レストラン」。
ただ、薄暗くアンティーク調のシックな雰囲気は完全に喫茶店のものなので、一応自分的には喫茶の一軒としてカウントしている。
先客も後客もなく、ずっと貸切状態だった。
内装も見どころ多く素敵で、それなりに写真も撮ってるんだけど、当時の写真は現在の自分からすると、公開するに値しないヒドい写真ばかりなので、ほとんどがボツになった。う~ん、こう書くと、どれだけストイックで美意識の塊だと思われるかな? 正直に白状すると、うまい、へた以前に、ピンボケがヒドくて、マシな写真がこれしかないのでね(-_-;)。
通り沿いには良い意味で歪な建物がズラッと並んでいた。
ファザードが高度経済成長期全開のレトロな建物もあり。
目抜き通りには、おみやげやが何軒もあった。
その中でも一番立派で、レトロ度数が高かったのが、こちらの「くさのや」。
笹だんごが名物らしく、店に入って買おうかどうしようか迷ったけど、賞味期限とか持ち歩きの荷物になるとか、ネガティブなことが頭をかすめ、とうとう何も買わなかった。
どこまで現役か分からないけど、剛毅な家具店とふとんや。
「宇田の家具」のファザードが壮観。
えっ!?? ブラウン管テレビ?? 映るの? ビックリして思わずカメラを向けてしまった電器屋。
スナックママ。看板が新しいけど、建物は古そう。
強烈場末臭の食堂。
「香港」だって!
そそるけど、ちょっと私には敷居が高いな~(^_^;)。
「夜が待ち遠しい」の方も、こちらには興味を持たれたようです(⇒記事)。
なんか日本じゃなくて、どこかヨーロッパみたいな雰囲気の紳士服と学生専科の店。
「バラパン」の字に惹かれるけど、シャッターがおりてるから廃業店舗かな?
1猫。
2猫。
3猫一斉にこちらを凝視(^_^;)。
直江津で電車を遅らせた真の理由を思い出した。
南口の住宅街に、「喫茶メルシー」という気になる喫茶店が一軒あった。
ネットの情報もほとんどなく、これは実際に見に行くしかないと思い、港町の風情のある北口市街地から、地図だと簡単に行けそうに見えた。しかし、いざ行ってみると、ビュンと飛び越えられそうなところが思いっきり遠回りしないといけなくて、思いのほか時間がかかったからなんだ。新潟って、線路を越えるのがそう簡単じゃないのね(「カンポス」の時も大変だった)。
その結果がコレよ。「喫茶」の字だけは残ってるけど、肝心の店名が消えてる。
なんの収穫もなく単なる徒労に終わった南口。でも、この時はまだ柏崎がある、と希望に胸膨らませてたのだった。この後、思いっきり打ち砕かれるんだけどね(-_-;)。前回の記事で報告してるので、それ見て、「ざまーみろ」と笑ってください。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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