ごく普通の茶色い喫茶店だけど、もの凄く可愛い。
東京都新宿区新宿1-14-9
閉店
最寄り駅は丸ノ内線の新宿御苑前。新宿通りから少し引っ込んだ、目立たない裏道に佇む「珈琲専門店 ポニー」。
尻尾をたなびかせ、振り返る姿がキュートなポニーのロゴ。
すべてが完璧。The喫茶店の風景。
コーヒー豆が詰まったテーブルは、キリマンジャロ、コロンビア、マンデリン…。それぞれ中身が違う。こんがり焼けたトーストみたいな模様のパーテーション、茶色い木製の椅子、コーヒーの赤い缶。奇をてらったものは何もなくて、本当によくある喫茶店なんだけど、すべてが愛おしい。
白シャツに蝶ネクタイのマスターがカウンターでコーヒーを淹れ、ママさんは明るいオーラを振りまきながら、出たり入ったりしている。
10年以上前に初めて入ったが、その頃と少しも変わっていない。
訪れたのは4月。
午後4時過ぎ。テレビから流れてくるのは、コロナ関連のニュース。布マスクの都知事が出ていた。
新宿~新宿御苑前の他の喫茶店は臨時休業だったり時短営業で、一番やってなさそうなこちらが営業してたのは驚きだった。もともと平日のみの営業で、夕方5時過ぎに通りかかると閉まってることが多いので(^_^;)。この日、「珈琲西武」、「らんぶる」、「騎士道」は休業していた。
少しお腹が空いてたので、コーヒーを飲みながら軽く食べたいな、とヤキサンドセットを注文したら……
手のかかった本気のヤキサンドだった。
断面も美しいが、並べ方にも美学が感じられる。
しかも、このボリュームよ!
800円のセットだから、せいぜいハーフサイズなのかと思ったら、余裕の単品サイズ。いや、下手したら、2人でも充分かもしれない(笑)。
こんがり焼いたパンに挟んでいるのは、ハム、卵、キュウリ、トマト。嬉しいことに、卵は卵焼き。ゆで卵をつぶしたのより卵焼きの方が好き。
コーヒーは飲みやすい味で、量もたっぷりあるので、喫茶店でゆっくりするにはもってこい。
ちなみに、コーヒー単品は350円。2020年の新宿でだよ? 先客のサラリーマンがお会計で値段を聞いて驚いていた。
看板と同じポニーのロゴはコーヒーのソーサーにも。
灰皿にも。
もちろんマッチもね。
今もあるのか聞いてないけど、もらったのは4年前。その時点で相当古かったが、今ではボロボロ崩れ始めたので、この機会に裏も側面も撮影。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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