JR砂川駅前にある「やまいち」は、『昨日、悲別で』というドラマのロケ地。
そんなドラマ知らない?
実を言うと、私もついさっき知ったばかり(^_^;)。
北海道砂川市東2条北2丁目1-18
倉本聰氏の脚本で、1984年に日本テレビで放送。悲別は上砂川町がモデルの架空の町で、炭鉱という設定。
悲別という字面、響き。炭鉱。そそられるよね?
そして、実際に砂川は元炭鉱町。そういえば、どことなくそんな面影がある。砂川駅周辺の寂れきった寂寥感のある街並みを見て、「炭鉱っぽい」と思った。
ドラマの中では、喫茶店「駅舎」という設定。その名残。
出発前に、ストリートビューで砂川駅周辺を見てたら「駅舎」という喫茶店が出てきたけど、何の情報もなくてなんでだろう?と思ってた。もう廃業した放置物件なんだね、残念って思い込んでたけど、同じ店なのね。
ではそろそろ肝心の店内に潜入。
ぐうの音も出ない、とはこの事。
間違いなく、ここ珠玉でしょう?
好きな要素が凝縮されてて、ときめいてしまう。
こんな極上の純喫茶が駅前にあるなんて!
世間の目に触れぬよう、駅から車で30分の山奥とかに隔離しておくべき(^_^;)。どうかしてる。
真っ先に目を惹くのは、オレンジ色のランプシェード。70年代風で、もの凄くそそる。似たようなのをどこかで見たことあるような…。でも微妙にフォルムが違う。まあ、そんなのどうでもいいか。素敵なのは間違いない。
透け感のある濃厚アダルトなカーテンも、私好み。オレンジのライトとの絡みが美しい。
中心はカウンター。一段高い位置にあり、大きなL字型。座ってるのは常連のお客さんかな? マスターとお客さんが世間話をする良き社交場の風景。
そして、ストーブ。北海道に来たな、としみじみ。雪国の人にとっては当たり前かもしれないけど、東京ではストーブ置いてる喫茶店は多くないので、旅情を感じてしまう。
「コーヒーフロート?」⇒「ソーダフロートだよ」というマスター&ママの押し問答が3回あり、やっと出てきたソーダフロート&レモンスカッシュ。
砂川が炭鉱町だということは、この新聞の切り抜きで知った。盛衰。もちろん今が衰……。
これ、「やまいち」の店内?
ランプシェードや壁が今と違うけど、窓辺に面影がある。秋吉久美子さんが写真に写っていた。ファンというほどではないけど、彼女が主役の映画『赤ちょうちん』は何十回となく見てるし、思い出したように時々見るくらい好きな映画なので、少しテンションが上がってしまった。
写真の隣にはサインもあった。
『昨日、悲別で』だけじゃなく、色んな映画やドラマのロケ地になってるみたいね。
トイレはドアを開けて隣にあるらしいが……
それよりもミッキーマウス!
なんだか、この笑顔が憎たらしい。もし夜バッタリ遭遇したら、ちょっとしたホラー(^_^;)。
ん~~どこだろう? 「珈琲屋」? 階段を降りるとトイレ。
ここって?
「珈琲屋」って、店名? そんな喫茶店なかったよね?
「やまいち」とはドア一枚隔てて中で繋がっている。
なんか不思議……。
だけど、こういうサプライズ的な謎構造は大好物。なんだかワクワクするよね。冒険してるみたい。
「やまいち」は砂川で最初に入った喫茶店だが、「砂川は凄い」と予感させる素敵な店だった。砂川のポテンシャルの高さを象徴する店。
エムケイ
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コメント
blackcoffee1964
まさに、同世代のドラマだったんですよねー
石田えりさん可愛いかったです笑
なんですが、ドラマの中の喫茶店シーンはあまり記憶が無いんです…
たぶん何度も出てきたんでしょうが…
翌年に北海道を巡った際に砂川も狙ったんですが、タイミングが合わず行かれず仕舞いでした。
記事を見て行けば良かったと今更ながら悔やんでます。
2020/01/30 URL 編集
エムケイ
調べてたら、北海道の魅力満載のドラマみたいですね。
再放送やればいいのに。
ドラマの中の喫茶店は、喫茶店に固執するようになるとチェックしますが、そこまででないと、案外軽く流しますよね。
砂川狙ってたのに行けなかったんですね。
今からでもリベンジしましょ!
blackcoffee1964さんの方が私よりも北海道行ってるし、機会はあるんじゃないかと。
ハッキリ言って、北海道の中でも砂川は行くべき度10段階あったら9ぐらいのレベルありますよ。
私も、もう一回行きたいです。
2020/01/31 URL 編集