岩村田の市街地は駅から離れていた。
駅前は何もないのでスルーし、岩村田交差点からスタート。
てんでばらばらに喫茶店が散らばっていたので、あちこち歩き回ったが、今になって俯瞰すると、それらは全て中山道で繋がっていた。
店と店の隙間の暗くて目立たない通路。ここを抜けると、「喫茶ピエトロ」に行ける。
なんとなく雰囲気がアングラだよね……。
「茶王」に行くにはこちらから。立派な和風の門が付いている。
茶王、ピエトロ。ぐるっと回ると、商店街に戻る。中でコの字になっていたのだ。
時間が経ち今では冷めた文章になってるけど、その時は、「隠し部屋を見つけた!」という勢いで異様に盛り上がってしまった。お店情報をいただいた上で回っているので、ゼロからではないものの、こういう迷路っぽい秘密めいた立地だということは、現地だからこその新たな発見だった。
住吉屋書店
こういう並べ方あまり見ないかも。1冊1冊雑誌の表紙が正面を向いてる。
喫茶店みたいな、いい床。
多分、この店の入口から撮ったんだと思う。
「いわんだ・ゴールデン街」という小さな飲み屋街もあり。
(いわんだは佐久方言。岩村田のこと)
岩村田本町の信号。いわむらだ本町のアーケードはここで途切れる。
ここで左折すると、「パブ喫茶きよの」という喫茶店があるが、こちらについては次回。そのまま中山道を真っすぐ歩いた。
「清養軒」という歴史ありげな店。シャッターがおりてるし、廃業してるだろうね。きっと。レストラン、喫茶はありがちだけど、御座敷には昭和の響きがある。
こちらの和風スナック幸(さち)の看板にも御座敷とある。
また御座敷? 今は見る影もないが、この辺りは元々、岩村田宿という中山道六十九次のうち江戸から数えて二十二番目の宿場。昔は御座敷で宴会するほど栄えてたのかも?
隣にはあさや旅館という古い旅館もあるし、往時は泊り客が繰り出し、夜ごとドンチャン騒ぎしてたんだろうな、と妄想。
ただ、宿場町って江戸時代だよね? それ系で賑わってたのも、一体いつ頃までって気もするが。
「靴のかどや」の看板が素敵だった。色とフォントが抜群のデザイン。
殺伐とし、やさぐれた建物が見えてきた。
「西陣会館」
これはパチンコ屋でしょう? 庇がボロボロで骨だけになってるが、看板は虹みたいな矢印とか水玉が昭和レトロで素敵。
ここで一区切り。相生町交差点に、「湖月堂」という良さげな和洋菓子の店があった。
この後歩き回ることを考え、買っても荷物になってしまうのでスルーしてしまった。
近くに天神堂商店会が控えていたので……。
エムケイ
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