【岩村田】花星

凄い内装の喫茶店は数あれど、余韻まで残す喫茶店はとても少ない。

しかし、岩村田天神堂商店会にある「コーヒーショップ 花星」は、そんな数少ない喫茶店の一つだった。

岩村田・花星1
外観は家っぽく、なんてことないのだが。

コーヒーショップ 花星

長野県佐久市岩村田3162-86

一回目は忌中でフラれ、3ヶ月後に再度訪れ入店。

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渋い、渋すぎる。

入った瞬間に一目惚れ。極上すぎて身震いした。

流れている音楽はオールディーズ。この空間にとても合っている。

まさか、あのそっけない外観の内側に、こんな素敵な世界がひそんでいたとは! ひょっとしたら、近所の人も知らなかったりして?

どこぞの北国の喫茶店で見かけた「扉の向こうは別世界」というキャッチコピーを、この店にも採用したい。

岩村田・花星8

欄間のようなアールの仕切りが店内を二手に分けており、アールのフレーム越しに景色が互いに行き来する。

この写真だと右手の空間が、段差で少し低くなっており、レースのカーテン越しに光が射し込み、晴れた日の草原のようだった。

どう見てもこちらが特等席に思えたが、先客は全員カウンター側の席に座っていた。

特等席って常連客はあまり座らないよね? 純喫茶マニアと常連客とでは、特等席の基準が違う。

当然のごとく、私はマニアらしく草原の窓際。ここは、金色に光り輝く「花星」の額装まで眺められる最上級の特等席。

岩村田・花星9

これ、何の模様に見えます?

岩村田・花星10

私は花だと思ってるんだけど、お花畑にしては色がくすんでて、可愛いよりは渋い……。でも、花星だし、やっぱり花?

岩村田・花星11
オレンジゼリーとアイスコーヒー

今年の夏はゼリーをよく食べた。喉ごし良いしつるんとして、美味しいよねゼリー。

メニューにあると、つい頼んでしまう。ただ、いざ頼むと、「ありません」と言われることが多い。手作りで日持ちしないから限定何個で品切れしてるのかもしれないけど、いやいやこんな流行ってない店でそれはないでしょ?って店でもたまに言われる。手間かかるし、その割には出ないわで、もう作ってないんだろうね。メニューを消し忘れてるだけで(笑)。

まあ、それはそれでよくある純喫茶巡りあるあるで笑ってお終いなんだけど、とりあえずダメ元で頼むようにはしてる。

喫茶店のゼリーでポピュラーなのは、コーヒーゼリー。

ほろ苦さと甘いクリームが混じりあうと、それはそれは美味しい。だけど、コーヒーが美味しい店ではコーヒーを飲みたいので、一緒にコーヒーゼリーを食べると、コーヒー×コーヒーのWコーヒー状態になってしまう。変な組み合わせだと思われやしないかと、お店の人の目を気にして頼めない。

だから、この花星でオレンジゼリーがメニューにあるのを見て、「これだ!」と思った。

でもコーヒーゼリーすらない店が多いのに、オレンジゼリーなんてあるのかな? ハードル高くない?

そんな声も聞こえてくる。まあ、頼むだけならタダだし、そこはいつものダメ元で。だってこんな素敵な店に入れたんだから、メニューにフラれるくらいどうってことない。

ところが、あっさりオレンジゼリーの注文が通ってしまった!

…ここまで長いよね? 暑苦しい位のゼリーに対する思い。そこまで私、ゼリー好きだったっけ? なんか書き始めたら、次から次と怨嗟の念が湧き出てきて、このまま行っちゃえみたいな感じで書いてしまった。ネガティブな感情はポジティブな感情より強し。

岩村田・花星12

だからこそオレンジゼリーがいただけて感慨もひとしお。

中に入ってるミカンは缶詰だけど、ゼリーの素となる果汁は天然っぽい(私の舌はあてにならない)。まあ、別に天然でも人工でも構わないけどね。暑い夏の日(8月)には、オレンジの酸味がたまらなく美味しかった。

さて、アイスコーヒー。

シュッとした細長いグラスに入った冷え冷えのアイスコーヒーは、オレンジゼリーと合う。コーヒーって甘いものだけじゃなくて、酸っぱい(この場合甘酸っぱい)ものとも相性が良いことを知った。

岩村田・花星13

シロップもミルクも何も入れないでも充分美味しいが、オレンジゼリーを食べ終わってから、もう一味愉しみたくて途中からミルクを足してみた。

岩村田・花星14

今回活躍の機会がなかったシュガーポット。コロンとしてて可愛い。

ザラメとグラニュー糖の2種類の砂糖が入っている。

岩村田・花星15

いくつか種類があるみたいで、私の席に置いてあるのは花の形。それとも今回は星の方かな……。

岩村田・花星16

今でもあの日を思い返すと、甘美な気持ちになる。

花星を味わう最高の時間は、晴れた日の午後。たまたま私の訪れた時間が目の眩む強い陽射しが映えたのでそう思っていたのだが、実は暗くなってからも素敵だということを最近知った。

いつか夜に再訪問しようと機会をうかがっている。

利用金額

  • オレンジゼリーとアイスコーヒー 600円
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コメント

匿名さん

ミカン
さすがに缶詰のミカンも人工ではないと思うな(笑) 皮を剥いてシロップに漬けているだけで。

coffee sugar

真昼の星空、ステキ!!
こんにちは。

佐久には純喫茶風の建物があちこちにあるんですね。驚きました。

花星、めちゃタイプです♪♪

太陽の光を浴びているじゅうたんの写真、最高です。

エムケイさん、やっぱりこれは花ですよね!
色とりどりの星が集まって、そしてそれが花になって……
だから花星、なんですね!

足元からハッピーが降り注ぐ喫茶店。
本当に素敵な空間です。

私も店をハシゴするときはコーヒーゼリーを注文してます(笑)

さすがにコーヒーばかりだと限界を超えちゃいますよね。

クリームが乗ったオレンジゼリーもおいしそう~♪♪

次はどちらのお店の扉を開けるのでしょうか。
楽しみにしてま~す☆☆

エムケイ

>coffee sugarさん
花星、お好みですか。
ここは写真より実物の方が良いタイプかもしれません。
派手さはなく、分かりやすい何かがあるわけではないんですが、なんかいいんですよね。

床の模様、やっぱり花ですよね?

ちなみに床は絨毯ではありません。
素材は分かりませんが、何かを敷いているみたいです。
フロア―マットとか言うのかな(名称は分かりません)。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。



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