三崎港、海がすぐソコという絶景ロケーション「珈琲の店 キー」。
映画「亀は意外と速く泳ぐ」のロケ地にもなった喫茶店。
神奈川県三浦市三崎2-7-2 (京急三崎口からバスで「三崎港」下車徒歩)
いまにもコーヒーがこぼれ落ちそうなコーヒーカップがノスタルジー。それにしても、鍵の絵と「KEY」のロゴがどう見ても、「KEY COFFEE」にしか見えない件。あえて、ツッコミは入れないでおこう。
昨年12月、三崎レトロ散策をしていて見つけたが、運悪く休みだった。そのとき心に固く誓った。「絶対、行く。キーのためだけに。」と。本当に実現化してきましたよ。本当にキーのためだけに三崎港まで行ってきました。
店内に実際に入ったからこそ言える。外のコーヒーカップの存在がかすんでしまうくらい、数倍以上店内は素敵だった。
常連さんが集うカウンターから折れ曲がると、メインエリアが広がる。ウッディーなダークブラウンの壁、深紅のベルベットの椅子、高低差のある垂れ下がった照明、窓際の席も素敵だが、私はなによりも奥の空間に心奪われた。
奥の一段高くなったスペース。アーチをくぐると、そこにはモザイクタイルアートの壁、天井にはステンドグラス照明。数点雰囲気のある絵も飾られている。
ケーキセットを注文。ケーキはチーズケーキかチョコレートケーキだが、最後の1個チョコレートケーキしかない、とのことでコレ。アイスコーヒーは甘くないもので、と注文。
ケーキは微妙に好みではなかったけど、メロンが付いてきて嬉しい。アイスコーヒーもかち割り氷で、たっぷりした量。大好きな銅製カップに入って。
遠くからかすかにジャスが聞こえてくる店内。奥の小高いスペースから窓の外も見える。くるくる回るスタンド看板。「KEY COFFEE」と「珈琲の店キー」が交互にくるくると。
ときおり、バスがゴゴーーと駆け抜けていくその様子を見て、どこか懐かしい気分になった。こういうシーンがあったのかどうか覚えてないけど、昔大好きだった映画「バグダッド・カフェ」を思い出した。そしてテーマ曲「Calling you」が頭に流れた。
なんだか自分の中のモヤが晴れていく心境。気づいたら、思いついたことをとりとめもなくノートに書き綴っていた。
私が作詞家ならば1つの詩を、私が小説家ならば1つの短編小説を、勢いまかせて作ってしまえるかも。と、カッコつけてクリエイターぶってみましたが、全然。私はそういう人間ではない。
また煮詰まったら、多少時間がかかっても、またここに来よう。そういう場所を見つけれて、とても嬉しい。
[2012/07/31追記]
2012年5月に火災が起き、更地になったとのこと。ただ嬉しいことに、再開するかもしれない、という噂もあり。その日まで楽しみに待ちたいと思います。
*詳しくは海塩みかんさんのブログをご覧ください(→記事)
エムケイ
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