エルムじゃなくてエリム。
「エルム街の悪夢」と絡めて覚えてたのだと思うけど、直前までエルムで記事を書こうとしてた、自分の記憶力のなさに愕然(-_-;)。
さて気を取り直して、小樽の喫茶店「エリム」の紹介をしたい。
北海道小樽市稲穂2-16-11
札幌から小樽に向かう、とバロンの記事でも書いたが、小樽で訪問した1軒目は「エリム」だった。
なんで1軒目にしたのかな?
多分、営業時間が分からなくて、夜遅くまでやってる感じでもないし、早めに行っておこう。そんな計算があったのだと思う。
小樽って、北海道でも有数の観光地だけど、都通り商店街は笑っちゃうくらいガラッガラ。駅からも近いのにね。平日だったからかな。いや、それはどうだろう。8年前の日曜日も、こんな感じだった。
閑散とした都通りから、わき道にそれ、ゴチャゴチャと少し迷いながら「エリム」にたどり着いた。その時は、随分目立たない通りにあるなあ、なんでこんな所に?と思っていたけど、今地図を見直すと、めちゃ分かりやすい場所にある。小樽駅から近い、都通りと平行した静屋通りにあった。
そそる看板。
店内はあっさりした正統派。
椅子やテーブルは昔ながらの喫茶店のものだが、壁は真っ白、全体的に新しく綺麗め。歴史はありそうだが、改装してるのかも。その辺が少し物足りなく感じた。
店内で一番グッときたのは窓辺。
午後の強い陽射しで、カーテン越しに店名が浮かび上がっていた。
鏡に映ると、反転の反転で「COFFEE SHOP エリム」。
ミレーが好きなのか、「落穂拾い」や「晩鐘」などミレーの有名な絵が飾ってあった。
メニューにあったサンバコーヒーが気になったけど、ミルクチャイ。
喫茶店御用達(?)ジバンシーのカップで登場。
ひそかに期待してたのに、店名入りじゃないのが残念><
yみたいな流麗なリの字が気に入ってたのに……。
※喫茶店マニアの生態その③※
ブランドカップより店名入りカップの方がヒエラルキーが上。
ところで、エリムって何?
デザインは素敵でも意味が分からないと、単なるカタカナ。愛着を抱きにくいよね。
答えはドアの近くの貼り紙にあった。
聖書からの抜粋。「…彼等エリムに至れり…」とある。
エリムというのはオアシスで、そこには12の泉と70本の棕梠(シュロ)の木がある。
しかし、この場では店名の由来はよく分かっていなかった。
一応ママさんに店名の由来を聞いてはみた。快く説明を始めたが、徐々にキリスト教の布教めいた雰囲気になったので、話は途中までしか聞けなかった(聞かなかった)。分かったのはキリスト教に関係してることだけ。細かい事は後日ネットで調べた。
マッチには、南国を思わせる椰子の木のイラスト。
この時は、単純に「やったね!」ぐらいの気分だった。素敵なデザインだな、と。今なら、これは棕梠の木で、店名そのままをデザインしたマッチだと分かる。完全に聖書の中のエリムの世界。
そういえば、こんなのも貰ったんだよね……。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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