離れ島がこれほど似合う喫茶店を他に知らない。
新潟県佐渡市吉岡935-13
「花園」と並び実に佐渡らしい喫茶店である。
両津からは路線バスに乗り、30分以上揺られた。
途中で小学生がわっと乗り込んできた。下校の時間だった。 「後から人が乗るから前に詰めてね」と運転手が声をかけ、縦一列に整列。
吉岡のバス停を過ぎたあたりで、目の前を看板が通り過ぎていった。
ああああ! 一つ前で良かったんだ……。次のバス停の新町学校前で降り、佐和田方面のバスの時間を確認してから、慌てて引き返す。
矢印の奥に「ボヌール」はある。
最大の魅力は、離れ島感。
内装の充実度とか高価な家具。 いつも言ってるそんな事のすべて、ここではどうでもよくなる。
日焼けしたワインレッドのレースのカーテン。山吹色の椅子はシュガーポットと同じ色。 透き通ったブルーのトレイには、鮮やかなピンクのおしぼり。
狙ってなさそうな素のセンスが好き。
テーブルの脇には粗野な木の切り株。
ムーミン。 カウンターの近くには大きなムーミンの置物もあった。
かと思えば、般若のお面があちこち飾ってあるし、犬の写真もペタペタ貼ってあるし、かなり家っぽい。
フラッペ(夏季限定)というのが目に留まった。 この日は30度近くで暑かった。もう夏だよね? あるよね当然と注文したら、「今はやってない」だって!
代わりに頼んだのが、ストロベリーフロート。
窓から射し込む陽の光を通し、赤く透き通っていて綺麗。
すぐ濁っちゃったけど。
パフェもだけど、綺麗なのは最初だけなんだよね。
店内の一画では、お店の人も交えてお客さん同士ワイワイ賑やか。椅子で寝そべって、家のように寛ぐ人まで……。まるで親戚同士の集まり。
しかし、時間が来たら、1人席を立ち、また1人。全員出て行ってしまった。お店の人もお見送りで出ていってしまった。
店内…私だけ。
放っておいてくれるのは有難いけど(^_^;)。ゆるいな~(笑)。
しばらくして、お店の人が猫を抱きかかえて戻ってきた。飼っている猫だとのこと。
白い靴下を履いているような、手足の先だけ白い黒猫。シャムネコの逆バージョンみたいで可愛い。2歳のオス猫なんだって。
外に出ると、2匹の猫が餌を食べていた。
どちらも飼っているわけではなく、餌をあげているだけなんだそう。
食べ終わると、駐車場を我が物顔で闊歩。
店名のボンヌールの意味は、フランス語で幸福、幸運。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
ねこもみ
ストロベリーフロートもキレイでかわいいです。
そして何より猫がいるのが良いなぁと思いました(笑)
2019/07/22 URL 編集
エムケイ
もう1軒の猫喫茶も家みたいです(笑)。
ストロベリーフロートはときめきの可愛らしさでした。
2019/07/23 URL 編集