和菓子の伊勢屋。チェーンではなさそうだが、色んな所で見かける。
東武東上線の鶴ヶ島には2軒あった。1軒は西口に近いテイクアウト専門。これから紹介するのはもう1軒の方。東洋大学の向かいにあり、店内でお食事もできる店だ。
駅からかなり歩いたが、その甲斐は充分ある遺産的食堂。
埼玉県川越市小堤14-27
醤油とあまから。団子2種類あるだけで、がらーんとしたショーケース。
茶色く変色し、美味しく見えない食品サンプル。
ところでここ、営業してるの? 静かだし、暗い。でも、暖簾が出てるということは…?
そーーっと扉を開けて覗くと、お客さんがいる! 3組も! 来る者を拒む、やる気のない外観に関わらず、しっかり賑わう現役の店だった。
中はまあまあ雑然としてる(笑)。
それが苦手な人にとっては単なるボロい店だろうが、私にとっては味わい深く、どこか遠く旅先にでもいるような気分にもさせられた。
椅子はオレンジと緑の2色。壁紙はストライプ模様。色褪せてるので、ピンクなのかオレンジなのか分からないが、キッチュな空間に仕上がっている。
面白いのはお針子スペース。店入ってすぐの目立つ場所に、山盛りの着物の端切れ。色とりどりで千代紙みたい。針の刺さった針山もそばに置いてあった。空き時間に針仕事するのかも。
ところで、お店の人は私に気づいてるのだろうか? 待ってても誰も来ない。厨房に向かって声をかけると、「すみませんね」と言いながら、お水を出してくれた。
壁に大きなメニュー。どれも安い。
チャーハン420円? 大丈夫か? 試しにこれにしてみよう。
ちょっと私には油多すぎかな……。スープ味濃いかな……。
後からちょこちょこお客さんも入ってくる。明らかに不慣れな一見客もいた。自分をさしおきこんな事言うのもなんだが、入りにくくないの? よく入るね(笑)。だんごを買いに来るお客さんもいた。
60円だし、物は試し。甘辛だんごを1本購入。
せっかくパックに入れてくれたけど、持ち歩くのも荷物になるし、1本くらいなら。ここで食べていこう。
○じゃなくてくっついて棒になっちゃってるけど、だんごは4個。
これが凄く美味しい!
甘・辛ということだが、甘さはあまり感じない、あっさりした味。歯ごたえがあり、しっかり噛むタイプ。
食後なのに、ペロッと食べてしまった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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