小川といえば、「待夢(タイム)」。
こちらの喫茶店には6年以上前に一度入ったきりで、その後は何度もフラれ続けていた。
この日も祝日だし、どうせまたフラれるんだろう。でもいいんだ、ダメならグリム館があるし。いつになく私は強気だ。
東京都小平市小川西町4-17-17
母龍夢と待夢。夢をむと読ませる当て字の店が2軒並ぶ。
喫茶店というより、リサイクルショップに間違われそうな外観。
自転車のサドルにはモップが乗っかってる。
相変わらず物がいっぱい。
ギターと車、バイク系のグッズが多い。
ゴチャゴチャしながら、とてもセンスがある。好きなものを好きなだけ置いてるように見え、しかし、ストイックなまでの店主の美意識に貫かれている。秩序がある。
15時過ぎ。
入ったとき店内は真っ暗。もしかしたら本当は休みで、掃除してるだけなんだと思ったけど、営業中だった。真冬の極寒だというのに、ドアは開けっぱなし。マスターが外と中を行ったり来たりしてる。開店の準備中? これまで何度か曜日を変えても閉まっていたのは、15時OPENのせい? だとすると、辻褄が合う。そういえば初回は夕方入った。遅い時間に営業する喫茶店なのでは…(未確認)。
暖房は入ってるんだよね? ドアが開いてるので、とても寒く、分厚いジャケットを着たまま隅っこで縮こまっていた。
壁のメニューは、当時も安かったけど、今でもびっくりするほど安い。
待夢ミックスコーヒーは260円!
凄いでしょ? 安いでしょ?
メニューにコーヒーゼリーを発見。でも本当にあるのかな? だってコーヒーゼリーって、ある店少ないんだもの。たしかにメニューにはある。しかし実際に頼むと、「今はやってないんですよ」って言われる。
案の定ここも、「今はやってないんですよ」だった(-_-;)。
あー。やっぱり? じゃあ仕方ない。待夢ミックスコーヒーで。
ミックスコーヒーという表記は珍しいが、ブレンドコーヒーのことだろう。待夢独自に豆をミックスしたという意味なんでしょう。あえてブレンドと表記しないのは、世間の物価にも流されず安さを貫くマスターのこだわりにも通じる。
260円の味じゃない。しっかり美味しい。
コーヒーゼリーの代わりに、ホットケーキも追加注文。
レンジでチンだと思うけど、300円だし。妥当なお味。
*
BGMはバロック音楽かな。薄暗いこの雰囲気には合ってていいなあ…。うっとりと背もたれに身を任せていたところ、
*
うわー! なんか頭に落ちてきた!
船の模型だった。
元の位置へ戻したが……
またもや落下(笑)。
ちょうど頭の後ろに置いてあるから、寄りかかると落ちてくる。ちなみに計3回落ちてきた。スカスカだから痛くないけど、ひょんな勢いで壊しちゃいそうでドキドキする><
置く場所変えた方がいいんじゃないの?
*
「グリム館はいいね」
「そうね、グリム館はいいよ」
*
後から入ってきたお客さんとマスターが、しきりに駅前のグリム館を絶賛している。そういや、さっきスルーしたんだよね(^^;)。
待夢は以前と変わらず素敵だし、純喫茶欲は満たされたけど、お店の人が絶賛するんじゃあね。行ってみようかな…。
赤がお好きに違いない。
随分前にマッチ学会会長のブログで見て訪れたとき、マスターからマッチをいただいた。ドアのポットと同じ、真っ赤なマッチ箱を2つ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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