東京都新宿区下落合1-3-19
神田川を渡ると、大好物の景色がそこにあった。
長屋のように飲食店が3軒横並び。その奥には西武新宿線の踏切と黄色い電車。ここから物語が始まりそう。
「パンデュール」、「ニュー早苗」、「馬場南海」。
純喫茶好きなら、店名で真っ先に目が行くのは「ニュー早苗」なんじゃないかな? 「ニュー○○系」はド定番の純喫茶ネームなので(笑)。しかし、意外にもこちらは喫茶店ではなく洋食店。それも非常に人気の店。
実際には、こじゃれていて、つかみ所のない「パンデュール」が喫茶店である。
(夜はパブタイムになる)
色あせた食事メニューが外に出ている。
ランチは14時までの店が多いが、こちらは19時まで。あ、だからランチじゃなくて、セットメニューなわけね。
ちょっといい感じでしょ?
というか、かなりいい! 何年か前、夜に訪問したことがあり、その時も素敵な内装だと思っていたけど、周りが皆アルコールで酔っ払って騒がしく、せっかくの雰囲気がぶち壊しで「あ~あ」だったが、今回はその汚名挽回(?)
日中は革張りの椅子は艶々と光る。
レジの近くには、Since1977.2.14というプレートが置いてある。もうじき42年目になろうとする老舗。
あと今回気付いてしまった。本来横一直線のはずのソファーに、ちょんと飛び出るアクセントがあることを。ちゃんと数えてないけど、ほぼ等間隔に3か所はあったんじゃないかな?
私の座った席もちょうど「ちょん」の位置で、だけど同時にソファーのつなぎ目(?)でもあるからか、半ば無理矢理「ちょん」が作られている。
なんで? なんで? なんでなの? やっぱりアクセントなのかな? それともインテリアデザイナー(かどうか知らないけど)が酔った勢いで悪ふざけでこっそり仕込んだのか?
あと地味にグッときたのが、この箇所。
全然狙った感じじゃないし、適当にぱぱって置いた灰皿の配置が芸術的に見える。
無駄に重厚な革張りのメニュー表には、馬の尻尾みたいなフリンジが付いている。
これ、全部できるの?って位、ドリンク、フードの種類が豊富。
午後7時までのセットメニューから、ハンバーグセット。
ハンバーグ、スープ(野菜たっぷりコンソメ味)、ライス。
最初ハンバーグを見たとき、薄っぺらくて、ファーストフードのハンバーガーに挟んでるのじゃないの?だと思った。
でも、実際に食べると、これがなかなか美味しい。ハンバーグで美味しいというと、肉汁したたるジューシータイプか、歯がなくても食べれそうな(?)柔らかいのか、どっちか思い浮かべるけど、そのどれでもない。誤解を恐れず言えばジャンクっぽいのよ。だけど、妙な中毒性があるというか、他では食べられないタイプというか。甘めの味付け。時間が経ったら、また食べたくなりそう。
食後の珈琲も美味しかった。
外に時計が付いてて、窓口があるのがちょっと不思議。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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