47都道府県には行けていない。
しかも「惜しい!」というレベルでもない。今年4月の奈良で30、現在レポート中の鳥取で31なので、残り16都道府県。先はまだ長い。
ところが今回、棚ボタ式に島根県の喫茶店も狙える状況が到来。
では、そこまでの経緯を簡単に説明。
米子では、洋燈、エルボン、キャ―プと3軒の喫茶店を訪問。
この日の予定は、米子⇒境港(喫茶店1軒)⇒米子空港⇒羽田空港(東京)
本当はハマに入れれば、いい感じに境港に移動でき、つつがなく鳥取喫茶店巡りの旅を終えられる。
そう、ハマ。1軒の喫茶店に責任を負わせるのは酷だが、ここに入れないばかりに米子がビシッと締まらない。もう1軒くらいパンチの効いた喫茶店に行きたい。
ここで「アイリス」という喫茶店が浮上。
アイリス。名前はいい。惹かれるねえ。でもどんな店だろうか?
同行者によると、駅からは到底歩けない場所にあり、でもバス停からは近い。店内の様子は分からないが、外観は抜群。写真を見たら、絶対行きたくなるよ、と言われた。
その場で外観写真を見てみたら、
なにこれ? 滅茶苦茶いいじゃないの! もうね、中はどうでもいい。普通でいい。この外観(どの外観?)だったら、入れるだけでいいんじゃないかしら?
問題は、やってるかどうか。それだけ。
前日さんざ煮え湯を飲まされ、鳥取の喫茶店に対する不信感は相当なものだった。やっと米子の喫茶店で払拭できたのに、ここでフラれたらまたもや鳥取不信に陥ってしまう。
さっそくお店に電話。
「あの~アイリスさんですか? 今日は何時まで営業してますか?」
この質問に対して、「何時までか分かりません」だって! きっとお客がひけたら閉めるタイプに違いない(営業時間を守らないタイプ)。
「なら、午後2時頃はやってますか?」
「はい、それは大丈夫です」
ランチタイムはしっかり開けるタイプなんだね。今から行けば余裕だ。
米子駅からバスに乗ろうと停留所で時刻表を見ると、10時02分がある。現在の時刻は10時05分。なんてこった! 3分前に出たばかりじゃないの。で、次は?
11時02分。1時間後だ。
この1時間の遅れは死活問題。アイリスに行くか否かの判断は、米子から境港行きの電車に間に合うかどうかにかかっている。
駅から近い喫茶店「ら・ぽーる」で《作戦会議》を開いた。
米子発13時31分のJR境線は死守。
ほぼ満席で盛況。カウンターの隅っこで小さくなりながら、スマホで必死に帰りのバスの時刻表を探した。あった! あった! PDF形式で小さな画面では物凄く見にくいけども、なんとか見つけた。
陰田12時54分発⇒米子13時06分着
これならアイリスに1時間半くらい居れる(ちょっと長すぎるけど)し、境港行きの電車にも間に合う。
↓↓↓ここからが本題↓↓↓
バスを降り国道9号線沿いに歩き、陰田町の信号を越える。
え? 島根県?
米子のつもりが、いつの間にか島根県に突入していたのだ。
何を今更?って感じでしょ。事前に調べてるなら住所くらい知ってるだろう。そう思うでしょ? それが意外にね、住所には無頓着だったりする。下調べの段階では住所は文字列であり、それをコピペしたりGoogleMapで読み取ってるだけで何県だとか何市だとか見てないのね。だから現地でビックリ!
これは棚ボタで32都道府県なるか!
鳥取県と島根県の県境を示す石碑があった。
わっ! 県境を越えちゃった。島根県だよ~~
アイリスがあるのは島根県。間違いないよね? ここは島根県であって欲しい。祈るように店に飛び込んだ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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