鳥取旅行2日目。
米子の名店「洋燈(らんぷ)」からスタート。
鳥取県米子市冨士見町2-110
詳細は後日述べるが、1日目は散々だった。
1軒だけでなく2軒お目当ての喫茶店にフラれた。内1軒は事前に営業確認をしていたのにも関わらずだ。
「もう鳥取なんて信じない」
鳥取喫茶に対する不信感から、その夜は呪いの言葉を吐きながら眠りについた。
翌朝4時起床。スカッと目が覚めた。
ホテルをチェックアウトし、駅前のコインロッカーに荷物を預け、早朝の米子駅前を散策しながら、5時30分オープンの喫茶店を目指して歩いた。
あれか、洋燈!
遠目からもゾクッとする威厳。これは只者じゃない。
まさに王者の風格。
ええ、この段階で断言。入らずとも分かる。今回の鳥取純喫茶巡りのナンバー1は、この洋燈(らんぷ)で決まり。
喫茶店とはかくあるべき。
そこには喫茶の原型があった。喫茶店黄金期に発達した華美な装飾やデザイン性に溢れた曲線などは排され、ストイックに珈琲の世界を守り続けた内装。
基本色は茶。
椅子もテーブルもカウンターも床も壁も、店名となっているランプもすべて茶。
珈琲愛ゆえか? 唯一の装飾は、プチジャングル化した珈琲の木。
オーソドックといえばオーソドックス極まりない。ただ、この店が持つ威厳は、贅沢にお金をかけた煌びやかな装飾にも叶わない本物の凄みがあった。
朝5時30分から営業しているのだけでも凄いが、モーニングセットの充実ぶりには目を見張る。
A~Nまで。14種類!
それをマスター1人でこなしてる。
70歳以上とお見受けするが、蝶ネクタイにベストを着こなし、キビキビと動き回っている。
旅先だし豪勢に「J フレンチトースト サラダ 750」にしてみた。
たっぷり野菜のサラダ
嬉しいメロン
フレンチトーストは見てるだけで幸せ。食べても幸せ。最高に美味しかった。
入店したのは6時過ぎだったが、そんな早い時間にもかかわらずお客さんはそれなりに居る。また、喫茶する人だけでなく、珈琲の持ち帰りのお客さんも入ってきた。現在進行形で人気のある喫茶店なのだ。
お客さんの波が途切れ、マスターが束の間の休憩を取っていたので、店内撮影の許可を取るために話しかけた。
マスターは話好きらしく、店内にある珈琲の木の話題に移った。
隅で珈琲の木を栽培している。
なんということだろう。そばに置いてあるテレビから珈琲の収穫の映像が流れてきた。てっきり録画したのを流してるのかと思ったら、その時タイミング良く放送してたのだ。こんな偶然滅多にないよね?
「コーヒーの実を食べたことある?」
珈琲の実を流しこむ映像になったのを見てそう聞かれ、「ない」と答えると、木から赤い実を取り手渡してくれた。
初めて食べる珈琲の実は、コーヒーの苦い味とは全然違って甘かった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
SHIHO
テレビの内容、タイミングが凄いですね☆(*゚∀゚*)☆
私もこのメロン付きのサラダを頂きましたが、フレンチトーストがこんなに美味しそうだったとは…(o^^o)
マスターの機敏な動き、丁寧なお仕事、尊敬します…(*´꒳`*)
2018/09/13 URL 編集
エムケイ
テレビは偶然すぎてビックリです。
あのタイミングで珈琲の収穫風景の映像って!
ちなみにネパールでした。
ここのフレンチトーストは、大阪だとアラビヤコーヒーに匹敵するレベルはあると思います。
マスターの動きはキレありますよね。20代といっても通用しそう?
2018/09/13 URL 編集