立地を抜きには語れぬ喫茶店がある。
たとえばエデンの後に入った光線。こちらの喫茶店には気怠い寂れオーラが漂っていたが、それというのも店の置かれているミナエン商店街自体がやさぐれているからである。
新開地のアーケード商店街を抜けると目の前には駅名にもなっている湊川公園があったが、真っ暗で何も見えない。
地図に従い公園を左手に歩くと、1軒の喫茶店。
喫茶・軽食 小町
一筆書きの町の字とオレンジの食品サンプルケースに貼ってあるカキフライの文字に心惹かれる。しかしカラオケ歌い放題の文句あったのでスルー。
そのまま道なりにくねくねしたカーブを曲がり坂を下ると、ハッとする場末感漂わす建物があり「ミナエン商店街」とある。
商店街といってるけど、ビル自らそう呼んでるだけの自称?
別の出口はミナエンタウンになってた。ミナエンタウンの一部がミナエン商店街という認識でよろしいのでしょうか?
では、いざミナエン商店街へ。
パルシネマしんこうえんという名画座もあり、ドキドキときめく。
楽しくは分かるけど、見やすいというキャッチコピーは珍しい。席の配置が見やすい、とか?
頭上には方向を示す道しるべのようなライトがぶら下っている。
その中にある福原方面。福原って、その世界に詳しくない私でもどういう場所かはある程度知ってる。なるほど。この何とも言えぬ雰囲気にも納得。
福原を背にお目当ての光線目指して歩く。
りんご
何屋だったか忘れたけど、飲み屋だったかな? なんか看板の色合いとか店名とか男性のお楽しみの場という気がする。
ビューティーサロンギャル
一応美容室だと思うけど、ギャルなんて店名の店にはとても入る気になれない。しかもこんな店名、真正のギャルは絶対つけない気がする。
スナックの看板群。
「こんな所撮ってもいい写真撮れないんじゃないの? 飲み屋ばっかりでしょ?」
60歳前後の男性に後ろから唐突に声をかけられビックリ! 「ええ、まあ」とか適当に返事をしたら、ここには何の用なの? これからどこ行くの? 色々聞いてくる。
「喫茶店に行くので!」
振り切るように小走りで看板の先にある光線に向かって階段を上ると、
「コーヒー一緒に飲もか?」
ええーーー! ハッキリ言ってイヤなんだけど(^_^;)
慌てて店に駆け込むとついてくるし。でも奥の席に座り取り憑くシマがないほど完全無視を決め込むと、「あの人が飲み屋の写真撮ってたから」とマスターに言い残し出ていってくれた。
次回は光線について書きたい。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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