木更津から久留里線に乗り換えると1駅隣に、祇園という無人駅がある。
京都の八坂神社周辺の祇園とは似ても似つかぬ地味な駅だが、すぐ近くにある「喫茶 ロダン」という純喫茶がすごく素敵だったので紹介。
千葉県木更津市祇園2-28-3
久留里線は本数が多くないのでたった1駅でも電車で行くのは面倒だったが、「レストランいわさき」(2月末に閉店)に行くために木更津駅東口でレンタサイクルをしたので、すいすい楽々たどり着いた。
こちらの店は、酒場&喫茶巡りのブロガーさんから存在を聞いていた。未入店ながらも外から中を覗きこみ、かなりの期待をしている様子がブログから伝わってきたので、もしやの期待はあったが……
たしかに!
おそらく自宅を兼ねているのだろう。家っぽい、でも珠玉の予感のある店舗の脇は駐車場になっており、置いてある看板に早くも胸高鳴る。
おお、ロダン!
まさにここはロダン。彫刻があちこち置いてある、ロダンそのものの空間であった。
一瞬で固まってしまった。あまりの素敵さに。失礼ながら木更津でも外れた久留里線沿線にこのような芸術的な喫茶店があるとは想像していなかった。
しかも彫刻のみならず、華やかな花柄のゴブラン織りのふっくらソファ。テーブルも大理石風で…。なんて、なんて素敵なの!
広さもあり、ドアを入って左右に2手に分かれており、道路側に面するメインの空間はご近所の方々が賑やかに歓談していた。優雅な応接間といった雰囲気。ここなら何時間でもゆったり寛げることだろう。
一方右手の空間は先客ゼロ。当然こちらに座る。いや~素晴らしい。
とっても純な気分だったので、ここは純な飲み物という事でクリームソーダ!
(こちらでの名称はソーダフロート)
持ってきてくれたのは、芸術的なオーラを漂わすマスター。
きっとこの方が彫刻の数々を作ったのだな! 勝手に確信し、念の為に聞いてみたらその通り。左手のご近所の集い場空間にある像は2年かけて作ったそう。「金と暇がないとできないよ」とも言っていた。
「スプーンを入れる前に少し飲んでね。でないとブクブク溢れだすから」と言い残してその場を去った。
お言葉通り少し飲んでから撮った写真。あの鮮やかなグリーンが一気に濁ってしまった。飲む前にも写真を撮っておいてよかった。
見どころが満載な喫茶ロダンは、シュガーポットも素敵。
鏡とドアのクラシカルな葡萄にもうっとり。
レストランいわさきに続き、こちらの喫茶ロダンの素敵なレトロぶり。改めて木更津のポテンシャルの高さにおののいた。
喫茶ロダンは水曜日が定休日。
営業時間は11時~19時だが、日によって変更することもあるとのこと。
あとこれは書くべきか迷ったけども、やっぱり書いておこう。
こちらの店に一歩入るなり驚いたのはその素晴らしさもあるが、以前見たことがあったからだ。昨年8月後半にInstgramを始め、初期にフォローした方のアカウントで投稿された彫刻でいっぱいの優雅な応接間風の写真の数々。店名も場所の記載もなかったので、それきりだったが、まさかこのような形で出会うとは!
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
SHIHO
しかも店主さんの作品となると…☆
最初の方に登場する、割れた看板から突き出る植物がなんとも良いですね(*^o^*)
生命力、感じます☆
そしてなぜか純喫茶には葡萄のモチーフ多い気がします( ´ ▽ ` )
2018/03/20 URL 編集
エムケイ
割れた看板から突き出る植物見過ごしてました。
見返してみました。生き物の生命力は凄いですね!
純喫茶に葡萄モチーフ多いですよね!
イチゴとかレモンなんかは可愛いですが、葡萄にはクラシカルさとロマンティックさと大人っぽさが同居してて、違和感なく純喫茶に溶け込みます。
2018/03/20 URL 編集