じゅんじゅん会忘年会2017では乗換のために下車し素通りしただけの桐生。
※こちらの記事参照
古い建物が並ぶ素敵な街並みだし、ドサクサに紛れて別の機会で桐生に訪れたとき訪問した「立田野食堂」を紹介しようとしていたら、なんと!知らぬ間に閉店していた事実に愕然。
純喫茶と同じく絶滅危惧種たる食堂も記憶に残しておきたい昭和遺産である。
群馬県桐生市錦町1-6-30
※閉店
立田野食堂はレトロな桐生の中でも飛び切りレトロな錦町十字路にある。この交差点全体がレトロな舞台のセットみたくなっている。
人が疎らではあったが、かつてはここが桐生の一番華々しい場所だったのではないかと勝手に推測。
中華、洋食とこだわりなく何でも置いてる節操のなさが好き。
ハンバグ素敵で自画自賛?かと思ったら、突っ込みどころはそこじゃない徹底したー(音引き)省略のハンバーグステーキ、カだけカタカナ混じりの中華丼とかツッコミ所満載な食品サンプル。
ラーメンとは関係なさそうなそのイラスト何なの?><な貼り紙。
とても美味しそうな気がしないんだけど!
外観がボロいので商売っ気がなく俗世間から隔絶された仙人的ストイックさの塊の店主だと思いきや、さりげない有名店自慢をするところに人間臭さがにじみ出ている。なのでこちらもインターネットで招会ではなくインターネットで紹介だとの誤字を知識人ぶってさりげなく指摘してみよう。B級スポットマニアの聖地にもなりそうな店(それもすでになってる?)。
中は外観の期待以上の本物の昭和。
いかにも古い食堂といった鮮やかな緑のパイプ椅子。純喫茶ではありきたりな椅子では魅力を感じないが、食堂ではそのありきたりであって欲しい。どんな高価な椅子よりもパイプ椅子が嬉しい。
サイン色紙も飾られている。ここでもまた有名店であることのアピール。
真ん中はパーテーションで仕切られており、奥が常連さんの集いの場となっており賑やか。一方手前の入口側は無人。この疎外感が探訪者目線からすると有難い。どこか部外者的な扱いだが、それで結構。放っておかれ、注文をする時とお会計のときに当たり障りのない短い会話をするくらいの距離感が理想。
不覚にも会話が盛り上がってしまい楽しいこともあるけども、それも100軒のうち1~2軒でいいかな…。
こちらでは1人でぽつんと座っている私がかわいそうに見えたのか、ママさんから読売新聞を渡された。この位の感じがいいね。
訪問したのは真夏だったが、クーラーなしで扇風機のみ。
不思議と猛暑の群馬県で少しも暑くなかった。
これぞ食堂といったメニュー表には、料理の部というグループ分けも。他には何の部があったっけ? アルコールの部とかだったかしら(記憶なし)。
何気に種類豊富なサンドイッチと、さりげなくトーストが紛れ込んでてドキマギする。ガチな食堂だと思ってたけど、もうここ、純喫茶じゃない?
お冷のグラス! 三ツ矢サイダーのロゴ入り。
夏だったんで冷やし中華。甘酸っぱいタレで普通の味。
店名入りの皿が老舗の風格。
おっ! おみくじ器が置いてある。さすがの昭和だな~と手に取ると、
灰皿だった。
これって最初からこうなってたのかな? 元は喫茶店でたまに見かけるルーレットおみくじ器で、壊れて使えなくなって灰皿に改造したような感じも。真相はいかに?
こちらの閉店は食べログの閉店フラグで確認。
これまで食べログの閉店情報で誤報は一度も経験がないので、まず間違いないのではないかと。
(2016年7月30日訪問)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
さくらこ
今年も楽しませて頂きますね~。よろしくお願いいたします。
この店いいですね!!
思わず興奮してしまいました。食品サンプルの文字に釘づけですよ~。
ツッコミどころ満載、楽しさいっぱい!!
メニュー表の「ヒレカツ」のレがやけに特徴のある書き方だし・・
こういう貴重な昭和遺産が閉店とは寂しい限りです。
2018/01/11 URL 編集
エムケイ
今年もよろしくお願いします。
きにいってもらえてなによりです。
が、閉店してしまいましたが…。
昭和の食堂としては有名店なので、近年のレトロ界隈の情報伝播速度から言えば事前に知っていてもよさそうなものですが、事後に知りました。
きっと常連さん以外には告知してなかったんですよね。
食品サンプルは見ていて楽しいです。
メニュー表の「ヒレカツ」どうだったっけ?
見直してみました。レに特徴がある気がします。
よく見ると、ヒレカツ690円と30円しか変わらないヒレカツ丼720円もありましたね。
メニューは後から追加しまくった形跡が見られます。
最近では遠征するときは純喫茶だけでなく、こういう食堂も絡めて回ってます。
2018/01/12 URL 編集