北千住の「喫茶 シビア」でモーニングしたときの話。
あらかじめお断りしておくと、訪問したのは2015年3月で、談話室ムービーも喫茶室サンローゼも営業していた頃。いつの間にか夜営業だけに変わってしまったが、当時は朝8時からモーニング営業もしていた。
閉店しなくとも営業形態が変わると喫茶店として楽しめなくなるので、やはり訪問は早めの方が良い。今後の自分に活を入れるためにも、一回きりになってしまった最初で最後のモーニングレポをUPしておきたい。
東京都足立区千住1-1-6
喫茶シビアがあるのは、狭いというかキツイというか、極端な形の三角形の土地で、建物もそれに合わせた三角形。
しかも花壇まで三角形!
建物は70'sの渋いモダンテイストで、テントは茶とベージュのツートーン。ビの字までご丁寧に真ん中から2色に分かれている。
パッと見どこか気難しく他を寄せ付けない風貌だが、店の脇には自転車がずらり縦列駐車。
もしかして店内まさかの満席?
えー。余裕のガラガラ(笑)。
何人かの先客はいたけど、自転車と客の数が合わない(笑)。ドサクサに紛れて駐輪場代わりにしてる人もいるのではないかと推測。
男気のある外観とは逆に女性らしい窓辺。カーテンは白いレースと厚めの花柄の2重。
入口から奥に広がっており、ど真ん中にストーブが置いてあった。
棚にはタンバリンが置いてあるのが見えた。夜はカラオケを歌う客を盛り上げるためにこれを使うのだろう。
テーブルには蛙の置物。
んっ? コードがあってスイッチ? 卓上型ライトなのか! 見回すと、テーブル毎に違う形だった。
純喫茶といえばモーニングサービス。
喫茶シビアの当時の営業時間は8時から22時で、日中は喫茶、夜はカラオケスナック。この手の二毛作営業の店は拭いきれない≪夜の匂い≫というものがあり、喫茶タイムであってもどこかスナックらしさが漂う。しかしモーニングタイムだけは、純喫茶らしさが味わえる聖なる時間なのである。
もちろんモーニングで入店。
トーストはバターの染み込み具合が良かった。イチゴジャム&マーマレード付き。ゆで卵は冷えてたけど良い半熟具合で美味。
肝心のコーヒーも美味。
なかなか良いのでは?
お店の方もヒョウの顔をプリントしたシャツやラメなどではなく、白シャツ、黒ベストにタイトスカートといった事務員のようなきちんとした正装だった。
想像してたより純喫茶的雰囲気。
少しずつお客さんも増え、席はほぼ全部埋まってしまった。景気が良くない、仕事がない、体の具合が悪いなど愚痴混じりの世間話も聞こえてきた。タバコの愛好者も多くタバコ嫌いな人にとっては絶望的状況だが、私のように比較的平気な人間からすると、むしろダラダラと過ごすのには丁度良かった。
帰り際にマッチを所望すると、「マッチはないけど代わりに」と店名のスタンプを押した領収書を渡された。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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