えちごツーデイパスを使って最初におりたのは新井駅だった。
こう書くとたやすくたどり着いたように思われそうだが、電車待ちや乗り換えなど諸々あり、自宅を出てから5時間後の到着である。
喫茶遠征の恒例で、朝起きてから喫茶店に入るまで水以外一切を口にしない。これも喫茶の喜びを高めるため。早くコーヒーが飲みたい! 何か食べたい! その一心で足早で喫茶店に向かった。
新潟県妙高市栄町6-25
閉店
模倣から始め、半歩先をねらい独創を
これはシュベールの伝票に書かれている気くばりワンポイントの一文だが、今回の私の新潟純喫茶巡りにも当てはまる。
えちごツーデイパスを使い倒す今回の旅は、少し前に新潟巡りをされた方からいただいた行程をほぼそっくりなぞらせていただいた。
えっ? なにそれ? やる気あるの? 探求心ないの? 冒険心ないの?
そんな非難の声も聞こえてきそうだが、もうね、知らぬ地では先人の知恵を拝借するのが一番。なにもかもイチから自分で…なんて考えたら気が遠くなりそう。
これから続く新潟レポは、行程と訪問した店、途中で見た風景が先人の方と大きくかぶるので、あらかじめご了承ください。
「パーラーピッコロ」は実に目立たない、隠れ家めいた立地にある。
駅を背に山の見える方向に向かうと人気のない商店街があって、いきなりこれ?といった香ばしい建物があり(次の記事でも取り上げる)、その脇の民家に紛れている。
新潟喫茶巡りは幸先の良いスタートだった。
ゴージャスでもないし、場末ぷんぷんでもないし、可愛いキッチュ要素もないし、目立つところはないのだけど、うわあ~、なんかいいなあ~、好きだなあと思う、ひっそりと静けさに包まれた店。
BGMもヒーリングっぽいイージーリスニングで朝から心安らぐ。
あと一見普通に見えて、随所に小さな見どころがあった。壁がアクセントのように水色のタイルが貼ってあったり、椅子も西部劇の登場人物が身に付ける革製品のような質感のシートだったり。
写真よりも実物の方が良さがにじみ出るタイプ。
つい習性で端っこに座りがちだが、ここでも死角の窓際席に着いた。
「眩しくないですか? (ブラインドを)閉めましょうか?」
品の良いマダムに気遣っていただいたけど、なにも読書をするわけでもないので、思わず反射的に「大丈夫です」と答えた。
いや、やっぱり眩しいか(笑)。
でもなんとか読み取れるし、そろそろお腹の限界! モーニングサービスを注文。
金額は600円と東京だったとしても少し高めだが、翌日入った新潟市のシャモニーも600円オーバーだったし、このへんが新潟のモーニングの相場なのかもしれない。
そして高めとはいってもサラダが付いてるから、妥当な金額である。
サラダのレタスがシャキシャキしてて新鮮! 小皿に乗ったブルーベリージャムが自家製っぽい美味!
割増料金なくアイスコーヒーが出てきた。この時期からアイスを頼み始めた。
マッチが飛び切りの可愛さ!
表がパーラーピッコロ、裏がフルーツあらかわ。これってマッチ学会で言うところのダブルフェイスでは?
ちなみに越後湯沢~新井まで1700円かかり、次の地への移動でパスの元は取れた。使いようによっては、大変コスパの高いパスである。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
blackcoffee1964
ここがあの時のお店なんですね!
お題に早速反応して頂き、ありがとうございます。
新潟はなかなか訪問する機会が無いので、レポを楽しませて貰ってます!
2017/08/28 URL 編集
エムケイ
そう、ここがあの時のお題の店です。なにげに開催日当日に合わせてUPしてます(^^)。
新潟も近いようで遠く、特にこの辺は東京からも行くのは大変です。
2017/08/30 URL 編集