生粋の千葉県人でもここは知るまい。
その名も多古町。ここは鉄道の駅が一切近くにない、本物の≪陸の孤島≫。「銚子や房総に行くくらいの人なので大丈夫ではないかと思って」と読者の方からお勧めされた。東京からのアクセスもいくつか教えていただき、成田空港第2ターミナルビルからシャトルバスで向かった。
バスに揺られること25分、多古町役場前で下車し、まず1軒目に訪問したのが「軽食&喫茶 穂高」。
千葉県香取郡多古町多古2772-1
目印は「坂本菓子舗」という和菓子屋。
歩道の隅っこに、お馴染みのキーコーヒーの看板があるが、どこから入るのかしばし迷った。
和菓子屋には人いないし……。
あっ! これだ! cafeの文字の入った珈琲の絵が置いてあり、その横が喫茶への扉になっていた。
こんなマニアックな立地にある喫茶店に入るのなんて私ぐらいだろうな…。フッ…みたいな自虐と優越感両方で扉を開けた。
なんと店内盛況!
テーブルは満席。っていっても、たしか2つか3つくらいの狭い店ではあったが、グループ客がワイワイ賑やかに食事をしており、せっかくここまで来たというのに入れない?
すると、マスターより、「カウンターへどうぞ」と勧められた。
さほど飾り気のある店ではないけども、カウンターはレトロなペンダントライトでちょっといい感じ。
さりげなくサイン色紙も紛れているが、もしや有名店なのだろうか?
メニューはドリンク・フード共に豊富で、人気の一端はこのへんにもありそう。食堂としての利用も多いに違いない。
気になったのは、チョコレート風パフェ、メロン風パフェ。
風?
っていっても、好奇心は持ちつつも、ハシゴに支障があるため喫茶店ではパフェは滅多に頼まない。
和菓子屋でもあるし、ここは和よね? ということで、みつ豆を注文。
どうも注文がいっぱい入っているらしく、マスターは大忙し。先に入ったいた注文を高速でこなし、手が空いてからもう一度確認があった。
「あんみつじゃないですよね?」「あんこない方ですよね?」「生クリーム大丈夫ですか?」
一つ一つ丁寧に確認があった。
出てきたのはこちら。みつ豆。
生クリームにはメロン風ソースがかかってる(笑)。
なるほど、メロン風ってこういう意味ね。
つるっと、あっという間に美味しく完食。ちなみに生クリームの横にあるのは、プチゼリー。
この後もマスターは大忙しで、そんなところ声かけるのは気が引けたけども、念の為に聞いてみた。
「マッチありますか?」
「はい!はい!ございますよ!」と一度奥に引っ込んで、笑顔でマッチ箱を渡してくれた。
いかにも老舗といった上品な金文字がとっても素敵!
表と裏で店名が違うタイプ。穂高の方には簡略化された山のイラスト、もう片方は和菓子の坂本菓子舗。つい最近この手のマッチを≪ダブルフェイス≫と呼ぶことを知った。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
あかりのママ
2017/08/09 URL 編集
エムケイ
住民の方の貴重な足になっているようでした。
多古米有名だったんですね。多古に行って初めて知りました。
道の駅に向かう途中国道(だったかな?)沿いから広々した田が見えました。
2017/08/16 URL 編集