最後はやっぱりここ。
7月の炎天下の中、喫茶&パン屋巡りし、道を迷いながらの長い散策の後、またもや米が浜通りに戻ってきてしまった。
私にとって原点とも言える「喫茶 テネシー」にて、横須賀中央での純喫茶巡りを締めくくることにした。
神奈川県横須賀市米が浜通1-17
喫茶 テネシー
ドライブインを彷彿とさせる昭和チックで若干怪しげな「サウナ トーホー」も近くにあり。
サイトを見ると、カプセルホテルを備えており男性専用らしい。「サウナトーホーはメンズ専用でございます。淑女の皆さまは申し訳ありませんがご利用いただけません。」との記載有。あくまでも想像だが、「金星★劇場」と客層が一部かぶりそうな気が。
※「金星★劇場」はとっくに閉館しているが、この一連の横須賀中央シリーズでは何度も名前を出している。それだけインパクトが強かった。
喫茶テネシーは横須賀共済病院に至る歩道に面しており、両隣を調剤薬局に挟まれている。
庇を新調したらしく、少し赤みが強い茶色に変わっていたが、三角形の食品サンプルケースは健在。外観は記憶にあるそのまんまの姿だった。
驚いたことに店内まで変化なし!
天井にある糸状のゴージャスシャンデリアも、模様の入った茶の天井や壁も、ゲーム機のテーブルもそのまんま。客席とは半分離した、カウンターを中心とする店主のパーソナルスペースもそのまんま。
この変わらなさぶりには感動すら覚える。しかも劣化なしに良い状態をキープ。嬉しいなあ!
先客は1人もいなかったので、カウンターからは死角の(また?)窓のそばのテーブルに座った。
『まーじゃん競馬王』とは初めて見るゲーム機台。
勇ましい競馬の写真の上にはなぜか淫らな女性の姿も。
HOW TO PLAYの2行目に「女馬主との対戦をクリアすると競馬画面になります」とある。えっ!? どうやら彼女たちは女馬主らしい。にしては若過ぎる。肌を露出する必然性も皆無な気が…? こういうゲームって完全男目線の妄想世界を体現してるんだよね。ついてけないわ(-_-;)
レモンスカッシュ。炎天下の中長時間歩いたせいで、自然と体が求めるのはコーヒーではなく、このような炭酸および酸味。
クエン酸の酸っぱさが体に染み渡る。
この窓際が私の好み。
黒の透け透けカーテンから外がチラチラ見えるという理想的なシチュエーション。
お店の人はカウンターに引っ込んでて、いい感じに放っておいてくれる。流れてくる音楽も素敵だった。ピアノ曲だったが、クラシック音楽というよりは少し尖ったような現代音楽。
今回初めて訪問した「茶豆湯」は想像以上にカッコ良くとても素敵だったが、私が一番好きなのはこのような「ザ・喫茶店」という店である。ひと昔前ならサテンと呼ぶ人もいるだろう。
近所からサンダルをひっかけてフラッと入れてしまいそうな、でも家とは明らかに違う非日常性もあって。やっぱり好きだなとしみじみ感じる。
帰りにはマッチもいただいた。
前回は本格的にマッチ集めをする前だったので、貰っていなかったのだ。
箱の側面には金沢文庫店の記載もあったので、もしかしたら?と期待して聞いてみたところすでに閉店しており、現在はこちらの米が浜通り店のみだとのこと。
前回(2010年)に訪問したときは高齢のマスターがいたが、この日はそのマスターの息子さんらしき男性だけだった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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