2016年7月、横須賀中央を回った。
あれからちょうど1年、再び同じ季節が巡ってきた。耐え難い夏の暑さ。1年間すっかり忘れていたが、連日の猛暑でへたばり気味の肉体に苦痛と共にあの日の記憶がよみがえった。この機会に一気にレポートしたい。
その前座として、連鎖反応的に思い出した今は無き成人映画館「金星劇場」もついでに。
この写真を撮ったのは2010年9月2日。7年近く前になる。
汐入の「若いムード 喫茶平林」を出てから横須賀中央駅まで歩き偶然見付けた。当時は今ほどレトロなものに一々反応していなかったが、これは別だ。反射的にカメラを向けてしまった。だけどそれも分かるでしょう? この下品さ、このド昭和な超絶場末っぷり。どんなお上品な人だって、これ見たら心がざわめくはず。
「オールカラー」というキャッチコピーも実に昭和らしい。今では当たり前だが、白黒の時代からカラーに切り替わる時期はこれが大きな売りになったのだろう。純喫茶の「冷暖房完備」みたいに。
奇しくもぴったり2年後。2012年9月2日にまたもや横須賀中央を訪れ、どうしてるかな~?みたいな軽いノリで見に来たら、なんと!
閉館の貼り紙が出ていた。
ほんの1週間前に閉館していた。さすがに成人映画でもあるし、事前に閉館を知ったからといってその前に駆けつけることはまずないが、とても残念。
この辺に時代が出まくってる。ところで大蔵映画ってなんだろう? あとミリォン映画も。
真ん中の大きな★がアメリカを意識しているように思えるのは、ここがアメリカ海軍の基地・横須賀だからだろう。
いつ取り壊されたのかは知らないが、1年前の2016年にはすっかり跡形もなく、すでに元の場所がどこだったかも分からなくなってしまった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
紅茶っちゃ
2017/07/22 URL 編集
エムケイ
写真で見てみると、シャンデリアなど純喫茶にもありそうな感じですし、広そうですし、内装もそれなりにお金かけてる感じが伝わってきて、混んでなければ1回は行ってみたい気がします。
「お腹いっぱい」っていうのは、実際に行ったことはなくてもなんとなく分かります。
古民家カフェにもたまにありますが、「わざとらしさ」が透けてみえる店がたまにあります。
昭和を演出している店はハマるとハマるけど、苦手な店もあったり。
2017/07/23 URL 編集