これは!
賑やかな通りに面する年季の入った煉瓦造りの外観を見てゾクッとした。独特のオーラが漂う。
徳山を発つ前に最後に入ったのがこちらの「ポパイ喫茶店」。
山口県周南市銀座2-2
この看板、ハイセンスすぎる!
市松模様で店名は斜めに並ぶ。外枠の金属のサビサビ具合も、凄みを増していた。
アンティークだけど、どことなく怪しげな雰囲気を醸し出しているし、これはもう入るしかないでしょ!
いきなり灯篭でお出迎え。
それなのに店内は全然和風ではなくて、むしろ洋風? う~~ん、でも洋風という表現もしっくりこないなあ。
それよりは船かしら?
なぜかというと、大きな船の舵があったから。
奥行きのある細長い店内はひたすらに薄暗く、座席は細々とパーテーションで区切られている。一見プライベート空間が確保されてて良さそうだが、あまり落ち着けなかった。椅子の背がくっきり90度なので、だらしなく身を任せるのには向かず、ひたすら背筋を正して品行方正に過ごさざるを得ない。
ああ、この感じ小樽の純喫茶光にも通じる。
圧倒されたのは、天井を埋め尽くす無数のランプ。
ただあまりにも暗いので写真は完全なピンボケになってしまった。
ミルクティーを頼んだら、こうきたか!のポーションのフレッシュ添え。
あとからほうじ茶がサービスで出てきた。
伝票にはポパイ喫茶店の店名入り。この○○喫茶店という表記、マヅラ以来久しぶり。
外観の期待を裏切らない大変個性的な店であった。入って良かったと思う。しかしながら私は途中からそわそわと落ち着けない気持ちになった。店のオーラと自分のオーラがシンクロしないというか。素敵なのは充分理解しているんだけど、私向きではないのかも?
なんとなくだけど、そこらへんのサラリーマンが仕事をサボるのにも向かなそう。下手したら寛ぐつもりがかえって緊張するかも。でも創作活動をする人だと、かえってそれが良い方向に向くような気がする。一人静かに瞑想しながらインスピレーションを得たり。
お店のマダムも個性的な雰囲気を漂わせてる方。会計のときに、「あなた小説家?」と聞かれた。
以前こちらの店で小説を書き上げた女性がいたらしく、その人と間違われたみたい。
つかみどころのない不思議な喫茶店だった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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