四国ではないから。徳つながりで間違えてしまうけど、徳島じゃなくて徳山。ここは山口県周南市。
この徳山というのがなぜなのか理由は分からないのだけど、駅周辺にやたらめったら純喫茶が集まっている。全部回ろうと思ったら1日がかりになるんじゃないかな? とはいえ、全部回る必要もないのだけど。
「美味しいものは後回しにせず真っ先に」。これは純喫茶巡りの鉄則。当然徳山でも真っ先に向かうのも大本命から、「純喫茶 たまゆら」へ。
山口県周南市栄町1-44
駅前から広がるアーケード商店街を抜けると公園があり、園内からも目立つ店名。
「うわっ! まさかこんなんだとは!」
同行者は漫画のリアクションみたくビックリ仰天。凄い、これは凄い、とか言ってた。
たまゆらってのは玉響のことかな? なんとなく和の響きだよね。実際入口に灯篭が置いてあるし、行灯みたいな看板も付いてるし、いかにも和風喫茶といった趣。
純喫茶にぃさんは偉大である。無理に持ち上げたりせず、あくまでもフラットな一お客という姿勢で訪問し、ありのままに綴るスタイルに私は全面の信用を置いている。今回の山口純喫茶巡りでも純喫茶にぃさんのブログで評価の高いところを優先的に回ったが全くもって期待通りだった。
だから、これから紹介する純喫茶たまゆらも外観だけの見掛け倒しではなく、店内も珠玉であることはすでに約束されている。安心してたまゆらに身を任せたい。
ドアは開けっぱなし。そこから見えるのは生姜が巨大化したような不思議なオブジェ。
ちなみに入口手前に置いてあるボードではブランチの案内をしている。純喫茶でモーニングやランチは普通だけどブランチ推しは珍しいかも。どちらかというとカフェの領分のような気がする。
期待裏切らず!
店内みごとな和風っぷり。それもかなりゴージャスな和風。まあ、凄い!
壁にはたまゆらを昔風に右から左に書いた、「らゆまた」の掛け軸が掛かっている。背後の壁も亀の甲羅みたいな模様。
調度品は椅子から何から何からすべてに高級感漂い、妥協なくお金をかけている感じ。でも何といってもインパクト大なのは和風庭園かな。庭園がある喫茶というのはたまにあるけど、通常は店の奥が庭になって窓から見えるようになっているが、ここは中央にある。それをガラスで四方囲んでいる。つまりどこの席に座っても和風庭園が目に入るというわけ。
面白いのはシャンデリアがあること。和風一筋にしたらそれはそれで統一感があってスッキリまとまるのだけども、欲張りな私はそれだけだとつまらなくて、やはりどこかで違和感ポイントも欲しい。歪んでたり過剰だったり違うテイストが突っ込まれてる方が好き。またその方がより純喫茶ぽい気もする。
お冷は切子のグラス。
ホットオレンヂを頼んだら無いと言われ、代わりにホットレモン。一振りしたら魔法にかかってしまいそうな細工の美しい柄の長いスプーンが出てきた。
100%天然果汁なんだろう。物凄く酸っぱかった。
一方こちらは同行者のアイスティー。
受け皿がキラッキラ!
達筆すぎて読めないけども、たまゆらの店名入りで、キラキラ七色に光っている。
これまで店名入りの食器はいろいろな店で見てきたけど、ここまで凝りまくったゴージャスなのは初めて。
ええ、もちろんありますとも。店名入り3点セット。伝票、紙ナプキン、ストロー。
紙ナプキンもよく見るとエンボス加工みたいな凹凸があって無駄に凝りまくってるのが素敵。
そしてこんな素敵な純喫茶には、ゴージャスな雰囲気にふさわしいゴージャスマダムがいらっしゃる。奥のカウンターに座っているのが見えた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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