住吉、菊川、森下。この3駅の区別がつかない。
都営新宿線の連続した下町の3駅だが、個性のない駅前風景が似ている。その割に半端な場所にぽつぽつ純喫茶があり、中には味わい深い良店も紛れているので、ついついハシゴしてしまい、気付いたときには「あれ?今ここどこの駅だっけ?」状態になってしまうのである。
お蔭で、1年以上前に訪れた「喫茶室 MM」の記事を書こうとしたが、最寄り駅がすんなりと思いだせなかった。
東京都墨田区立川3-1-2
店名はMM(エムエム)。店主の頭文字なのね、きっと。
角度を変えると、赤字に白文字。こちらと同じデザインのマッチを友人から貰っていた。
「MMラーメン」というメニューがあるらしく、ぜひそれを食べて欲しいと言われていた。
喫茶店でラーメンは珍しいが、店名を冠したメニューということは自慢の一品なのかもしれない。その意味でも気になる店だった。
モーニングは8時~10時まで。
外観からすると、こじんまりした店なのかと思いきや、奥行きがありコの字型の造り。
とりあえず1つだけポツンと離れている入口脇のテーブル席に着席。頭上にはウロコみたいなペンダントライトがさがっている。
メニューを見ながら、「モーニングはもう終わっちゃったよね?」みたいな話をしていると、それを聞きつけたママさんより、「モーニング大丈夫ですよ」。あら、そうなの? お言葉は嬉しいが残念ながら、別の店でモーニングした後だった。
そんなわけで興味を持つきっかけとなったMMラーメンも断念。
ホットカルピスを注文。
クラシカルなトレイに乗って登場。こういうほんのちょっとした純喫茶らしい演出は嬉しい。
テーブルには大人のふりかけが置いてあった。
ママさんが店を出ていった。
すぐにご近所のおばちゃん群団がドドッと入店。
するとそれまで普通に寛いでいたお客さんが水を出して対応していた。
純喫茶には常連のお客さんが店の人と同じ動きをすることがあり、あまりにも自然でお客さんだということに気付かないことさえある。
大丈夫だよね?
そろそろお店出たかったので、その常連のお客さんにお金を渡すと、「ありがとうございました」とお礼を言われた。
ドアを開けると背後で電話が鳴り、それにも対応。
プロ常連の鑑だった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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