【防府】純喫茶 門

角にたつ歪な形をした建物。

eの上に点が付くCafe monの表記は少し気取っているが、2階の看板ではしっかりと純喫茶を主張していて素敵。「純喫茶 門」を訪問。

防府・純喫茶門

純喫茶 門

山口県防府市戎町1-5-14

防府・純喫茶門2

窓の形と、看板の形と、ドアの形が全部同じ。さりげない統一感は、気付いた者だけに悦を与える。

門の字が門の形になってるところも嬉しい。

防府・純喫茶門3 防府・純喫茶門4 防府・純喫茶門5

窓辺の雰囲気がとても素敵。クラシカルな模様の臙脂のカーテンが純喫茶的。木製の椅子は同じものをどこかで何度か見たことあるけど、シックで良い。

ところどころに楽器みたいなS字の飾りが入ってるのも目を楽しませてくれる。

高齢のお客さん向けの常備薬だろうか、さりげなく薬箱があった。

少々残念なのは、割と目立つ場所に喫茶とは関係ない物が雑然と置かれていること。

防府・純喫茶門6

メニュー表は色違い。

防府・純喫茶門7

裏面にはお客様へのメッセージ。

喜々としてメニューを眺めていると、マダムから一言。

「できるのはコーヒーと紅茶くらいです」

まあ、問題ないわよね? てことで紅茶を注文。

ところがこれが大変、待てど暮らせど出てこない。20分以上は待った。上の方にテレビがあって、そこからドラマがやってるのが見えるけど、気が気じゃなくて全然楽しめなかった。

そろそろ?って雰囲気が漂い始めた。カウンターにどっこいしょみたいに紅茶を乗せる気配を察し、先回りして取りに行った(笑)。今じゃ1分1秒だって惜しい。電車の時間が迫っているのだ。

防府・純喫茶門8

なかなか冷めず焦る。アイスにしておけばよかったかな? すぐ飲めるし。いや、待てよ。アイスならもっと作るのに時間がかかったかもしれない。

なんというタイミング! それまでついてたテレビが消え、クラシック音楽が流れ始めた。とても良い雰囲気。

もっと早くから流して欲しかった。

あちちち! 舌やけどしかけ焦りながら、紅茶を急いで飲む…早く行かないと!

焦りながらもマッチの確認は忘れず。たくさんあるけど、どうせなら綺麗なのを渡したいとのことで、一生懸命綺麗なのを探してくれるんだけど、時間が!

もう大変(笑)!

「これなんか綺麗ですよ!」と図々しく横からしゃしゃり出てみたり。私も必死。

今回の旅行は事前に計画をガッチリ立てており、電車の時間、行く店のほとんどは決められたルートに沿っている。でもね、どんなに綿密に立てた計画も、必ず何かが起きる。

そして予定調和を乱すこのハプニングこそが、記憶に深く刻まれるのである。

利用金額

  • レモン紅茶 450円

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