埼玉は自宅からそう遠くなく、場所によっては足立区など東京東部より近いにも関わらず、ほとんど行っていなかった。
でもネットで調べていたところ、これは!!!と思う写真を見付けてしまった。
毛呂の純喫茶「千種(ちぐさ)」。
埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷1261
この日は上板橋に始まり、東上線で鶴瀬に向かいながらも想像以上に時間がかかり、なんか地図と道違うけどと思いながらも、歩けばいつかたどり着くと地味な商店街を歩いているうちにスナック兼喫茶を見付け、勢いで入ってしまい、やはりスナックっぽいなと内心ガッカリしながらも、心尽くしのサービスを受けてしまい、入って良かったなあと駅に戻り反対の出口まで歩いたところでようやく気付いた。
ここ鶴ヶ島じゃない?
「ここは鶴瀬ではありません」て書いておいて欲しい (-_-;)
今さら鶴瀬に行く気分になれず、そのまま川越に引き返し、JR川越線に乗り、高麗川で八高線に乗り換え毛呂。
「高崎方面」の案内に感慨深さが……。八高線は八王子と高崎をつなぐ路線だが、ここから高崎までどの位時間がかかるのだろう。
駅からは一本道で、その先には埼玉医科大学病院がそびえ立つ。白い巨塔という言葉が頭をよぎる。
人気(ひとけ)のほとんどないわりに広い道をまっすぐ歩くと、青と白の縞々の庇が目を惹く。
正面は穴が開いているが、できたらこのままにしておいて欲しい。それは探訪者の勝手な望みなのかしら?
ちぐさの字体が秀逸。
いいね、いいね、とてもいいね。
ネイビーの天井に、白い光の照明。外からはスモークと植物でがっちりとガードしているが、中からはぐるり180°外が見渡せる。思わずヒヤリとする。
椅子やテーブルはシンプル。
見晴らしはとても良い。できたら真ん中あたりに大きな観葉植物を置いてくれると、より締まって、目隠し代わりになってくれてちょうど良いのだが。
ここがメインのフロアで、写真では無人だが、この少し前まで何組かお客さんがいたのだった。
別室なんかもあったりする。
よく見ると透明のパーテーションには絵が入っている。
看板にも同じ絵。
椅子は背もたれが台形。さっきのも黒だったが、形が違う。
私は空間を区切った店が好きだ。空間ごとにガラッと椅子を変えたこちらのような店はもっと好き。椅子で雰囲気が大きく変わる。
無人だったので落ち着けると思い、こちらに座った(後から向こうにしておけばと後悔した)。
BGMはJ-POPか……(-_-;)
食べ物も色々あったが、駅前で呼び込みされ大判焼きを食べてしまい、満腹状態だったため、レモンスカッシュ。
伝票は店名入りオリジナル。コーヒーカップの絵が可愛い。
裏面も儚げで素敵。
ところで千種ってなんだろうね? 長与千種…なわけはないか。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
カルグクス
ようこそ!ずいぶん遠くまでお越しくださいました。
高麗川は私の住んでる所でございます。
この喫茶店の近くの毛呂病院は私が骨折した際など家族がお世話になっている病院。この喫茶店は診察時にたまに寄りまして懐かしいです。節制していて久々に飲んだビールで店の前で松葉杖で倒れた覚えがあります・・・
2016/10/04 URL 編集
エムケイ
高麗川にお住まいでしたか。
曼珠沙華を見に下車したことがあります。
レビュー拝見しました(笑)。
骨折しているときにビール飲んで倒れたのですね。
もう一度見返してみると、以前はお店の庇は穴が開いてなかったんですね。照明も前はオレンジ色の光で今は白い。LEDに替えたのかな、と思いました。
八高線待ちの人、病院関係・利用の人にとって本当に貴重な喫茶店ですよね。
2016/10/06 URL 編集