【銀座】ニューキャッスル　（１）　（閉店）

初めて見つけたのは1年以上前だったと思う。気にはなっていたけど、実際に入ってみようとは思わなかった。常連以外入ってよいのか？　カレーをやたらと売りにしてるようなので、カレーを頼まないといけないのだろうか？

……とか、あれこれ考えて。

けどそんな不安も、看板猫のポンちゃんというサビ猫さんがいると知って、吹っ飛んだ（笑）。前にも書いたけど、（私の）「理想の純喫茶」に「看板猫がいる」という条件があって、これは結構重要項目だったりする。猫の力は大きい。

ある日思い立って来てみると、どこからともなくポンちゃんが登場!!!

しばらく看板の下をすりすりくぐった後、扉の前に香箱座り。商売上手な猫である。

もう入らずにはいられないですよね？

店内は思った通り狭く、カウンターとテーブルが４つほど。一瞬、場違いか私？とも思ったが、カウンターのお客さん以外は特にお店の方と会話するわけでもなく、ひとりで黙々とカレーを食べたり、ひとりでワインを飲む女性だったりとみんなマイペースにその空間に溶け込んでいた。

はっきり言って一見でもまったく臆せず入ってよい店。

せっかくなので、カレーを頼むことにしました。ところが壁に貼られた手書きのメニューはこんな感じで…。

• 蒲田
• 大森（大盛）
• 大井（多い）
• 品川

ライスの多い順に並んでおり値段も違うようだが、ご主人に「普通サイズは？」と聞くと、「大森がいいでしょう。大盛というほど大盛じゃないから」と言われ大森に。

ここでふと気づいたのが、京浜東北線の駅名であるということ。

「辛来飯」「大森＝大盛」「大井＝多い」などダジャレが効いている。

この手のネタ系の店はテレビで取り上げられそうな…、と思い、壁のメニューをじっくり見ると、来店した芸能人の写真がたくさん貼られていました。篠原涼子夫婦、彦麻呂、トータルテンボス等。

ネタだけであんまり美味しくないかも、とあんまり期待してませんでしたが、カレーはかなり美味しかった。辛いけどコクというか甘みがあって。量も大盛というより普通サイズでした。

カレーを食べ終わった後、ポンちゃんが店を覗きこんで食事を催促。マスターは外に出て行きました。それを見て、もうちょっとここで過ごしたいなと思い、ミルクコーヒーを追加注文。ミルクたっぷりの優しい味でした。