【駒込】喫茶 シャルル(CHARLES) (閉店)

凄い喫茶店である。

派手でけばけばしくも煌びやかな世界。キッチュというのは、この店のためにあるようなもの。

駒込アザレア通り「喫茶 シャルル」。

喫茶 シャルル

喫茶 シャルル

東京都北区中里1-5-10
※閉店

喫茶 シャルル

外観には溢れかえる過剰さ。最初見たときはドン引きしてしまった。

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キッチュという言葉は俗悪、悪趣味、安っぽさも含み、それを積極的に利用する美意識だと最近知った。改めて意味を確認すると、これまでは随分生ぬるい基準でキッチュなる用語を使っていたように思える。

喫茶 シャルル

セクシーな外国人美女の看板も紛れている。喫茶店というよりキャバクラを連想させる。なんだかいかがわしい雰囲気(笑)。

入口の「コーヒー一杯でもお気軽にどうぞ」が唯一の拠り所。

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派手好きなオーナーが営むナイトクラブ、といった内装。

古くはない。普段ならそこが純喫茶的に物足りなく映るが、変にレトロっぽくしよう、といったあざとさや媚びが一切なく、我が道を行く、唯一無二なゴージャス空間。レトロ喫茶の枠を飛び越える新ジャンル(?)なのかも。

一見チープに見えるが、キラキラした装飾品は随分とお金がかかっているはず。妥協なき過剰な煌びやかさにあっぱれ!

喫茶 シャルル

「やすらぎ」という額縁が不釣り合いのようでいて、意外にマッチしている。

喫茶 シャルル

シュガーポットが可愛い。このセンスは80年代チック。この蓋の☆をそっと持ち上げながら、池袋にある「パフェテラス・ミルキーウェイ」のことを思った。星座のパフェがあるらしい(一度入ってみたい・笑)。

喫茶 シャルル

お揃いでハートもある。

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トイレも完璧なる夢の国。まるでアミューズメントスポットである。

喫茶 シャルル

ビールで乾杯!

毒々しくも美しき非日常空間では、コーヒーではなくアルコールが欲しくなる。

お値段はそこそこするが、キッチュな内装を眺めながら、ゆったりソファーで寛げる。飲み屋で飲むより数倍良い時間が過ごせるので、決して高いとは思わなかった。

かなり気分良く長居してしまったが、ママさんからもうじきカラオケありのスナックタイムになると告げられ、名残惜しくも時間ギリギリまでこの新感覚なゴージャス感を堪能した。

[2017/07/04 追記] 別の店に変わっていた

外観の壁は栗色に、「喫茶&カラオケスナック」の細長い看板が入口に置いてあった。新店舗の店名はmarron(栗まろん)だった。

利用金額

  • ビール 800円

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コメント

いちプロ

キッチュと似た言葉にキャンプというのが ありました、
アメリカの文学者 スーザン・ソンタグが有名にしました。
彼女が挙げているキャンプの実例は バレエ「白鳥の湖」
、欲望を持たずに見るポルノ映画、プッチーニのオペラ
などです。
いずれも 製作者 作者は真剣なのに 見方を変えると
馬鹿馬鹿しくて俗悪だからです。
そういうのを批評的に見物するのが「キャンプ趣味」
だとソンタグ女史は言っています。

それにしても駒込駅東口は まだまだ純喫茶が ありそうな
場所ですね。


エムケイ

>いちプロさん
キャンプ趣味という言葉があるのですね。

>製作者 作者は真剣なのに 見方を変えると
馬鹿馬鹿しくて俗悪だからです。

少し意味が違いますが、キッチュと似てはいますね。
シャルルはやり過ぎてるくらいですが、それが非日常感あふれてて素敵でした。
ちょっと池袋のカフェ・ド・巴里に通じる世界観でした。

ヤマザキ

うわぁ、シャルル行ったんですね…!
近所の喫茶店はほぼ行きましたが、シャルルだけはあまりの迫力に二の足を踏んでいて、まだ行ってないんです…
でもエムケイさんが素敵だとおっしゃるなら、今度勇気を出して行ってみます!
ちなみにシャルルのある商店街をもう少し奥まで行くと、「ひまわり」という喫茶店があり、ここも同じように夕方からカラオケスナックになるタイプのお店です。
ドリンクを頼むと朝でなくてもゆで卵が付く不思議なシステムですが、内装が重厚でなかなか見応えがあります。
機会があれば、また駒込に遊びにいらして下さい。

エムケイ

>ヤマザキさん
お久しぶりです。いかがお過ごしですか?

シャルル、素敵ではありますが、その素敵さに気付いたのは2回目の訪問です。

訪問のタイミングは本当に重要で、1回目は夜。アルコールをお召しになるお客さんがいて、居酒屋的な雰囲気で、内装もじっくり拝見できず(T T)

2回目は同行者が行きたがり、私は気乗りせず渋々でしたが、そのときはまったり喫茶らしい雰囲気で最高でした。
1回目に気付かなかった、テイストバラバラな店主の趣味全開空間をじっくり観察できました!

「ひまわり」は存在すら知らなかったです!
早速調べたところ、いつもお世話になっている方のサイトの報告を発見。
なんとも私好みの空間ではありませんか!
絶対に時間を作っていきます。
実は最近駒込でなく本駒込には行ったのですよ。

あっちゃん

私、ここで働いていました。
当時は2店舗あり、どちらもスナックだったので、びっくりしました。
置物や雰囲気は変わらず、レトロでタイムスリップするイメージはそのままです。
懐かしく思いました。

エムケイ

>あっちゃんさん
こちらで働いていらしたのですね!
当時はスナックだったのですか。
途中から喫茶店兼スナックに変わったのでしょうか。
調度品は当時と変わらずなのですね。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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