【鹿島田】ミック（mic）

ポットのイラストの入った看板。もしやミック（mic）ってポットのこと？（←多分、違う）

入ると左右に客席が分かれた横長の造り。

マットとカウンターは店名（mic）入り。

瀟洒な洋館風。

窓にはふんわりカーテン、柔らかな自然光が射し込む。ランプはステンドグラス調の艶々した琥珀色、椅子は少し色褪せた赤のベルベット。統一感のある美しい内装。

マダムが昼下がりにお茶をしていそうな感じ。
（実際には高齢の男性客が多かった）

大変手入れが行き届いており、ボロさ・古臭さとは無縁。

店主の私物が散らかってる、椅子が破けガムテープで補修している、知り合いの微妙なアート作品を飾っている、ランプシェードに埃がかぶっている、という純喫茶あるあるは存在せず、それだけが少し物足りない。多少の生活感は極上のスパイスだと思っているので。

すでに席も7割がた埋まっていた。鹿島田の方は分かっていらっしゃる。彼らがネットを駆使して店探しをしたとは考え難く、長く通う常連さんが支えている雰囲気。

隣のテーブルでは、年金生活者らしきおじいさん2人が楽しそうにお喋りをしていた。

砂糖とミルクは使いまわしのようで、別の席が使い終わった途端すぐに回ってきた（笑）。

コーヒーは丁寧に淹れられた味。まろやかな酸味がとても美味しい。

食事も期待できそうだった。
メニューの印象的な文を抜粋「当店の肉、野菜は国産。玉ねぎは淡路島産。ソース、ドレッシングは自家製」

さほど遠いわけではないが、気軽に行ける距離でないこと、その場限りの自分の性格を考えると再訪問はいつになるか分からないが、もし次来れたら、食事もしてみたい。

その時は奥にある薄暗いムーディーな席希望。他から隔絶されており、密会に相応しい感じ。