【巣鴨】珈琲 スカイ

これまで平日の１時間しか営業してない店とか、とんでもなくアクセスの悪い場所とか、悪条件の喫茶を優先していた。好き好んで火中の栗を拾いに走っていた。ところが、夏以降遠征に拍車がかかり、東京の喫茶の調査は怠り気味で、できるだけ何も考えず入れる便利な店、（純喫茶好きの間で）有名な店に入るようになった。

結論から言えば、条件の良い店はやはり満足度も高い。それをこれからの記事で証明していきたい。

完成度が高い看板。豪快で力強いスカイの文字が素敵！

あと、こちら。上野のマドンナ―を始め時折見かける、ガス灯型の看板で、純喫茶度0.5割増し（半端な数字だが）。

んっ？　近くになんか書いてあるよ。

１日中プレスリー！！　エルヴィスの曲を・・・　聴きながら・・・

プレスリーを流しているらしい。
こんなの前からあったっけ？　記憶にないけど。

勇気を出しておりて来て下さい。

う～～～～～ん

これはどうだろう？（＾＾；　おばあちゃんの原宿巣鴨で、プレスリーの集客力にはやや疑問が…（＾＾；　むしろ氷川きよしあたりの方がアピールしそう。個人的には氷川きよしを流す純喫茶は嫌だけどね。

貼り紙ペタペタ。ごっちゃりデコラティブな階段を降りる。

この日は大雨。

ゴブラン織りの真っ赤な椅子が並ぶ。

純喫茶お馴染みゲーム機テーブル。

ゲームやらなくともゲーム席。

日曜日の午後。天気が悪いからか、時間帯が半端だからか、先客ゼロ。

ビタミンが不足がちなのでレモネード。

店内にはプレスリーの写真がいっぱい。

外に案内あった通り店内流れるのはキング・オブ・ロックンロール、プレスリーの音楽。

プレスリーの音楽は特に好きというわけではないけど、オールディーズぽくて癒された。ところで、ちょっとした疑問。オールディーズにプレスリーの音楽は入るのだろうか？　感じとしてはオールディーズは言葉は悪いが、アーティストの名前より１曲ヒットした一発屋タイプが多いような気がする。となると、プレスリーは違うのかしら？

まあ、いいか。もし音楽に詳しい方でご存知の方ご一報を！

これもプレスリー。一瞬、『サタデー・ナイト・フィーバー』のトラボルタかと思った。私的にはBee Geesを流す純喫茶というのが、あったら行きたい。

間口は狭いが、奥行きが深い店内は適度に仕切られてて、やたらめったら落ち着く。

３０分以上広い店内を独占。一人悦に浸っていたが、すぐにご近所常連客風が２人入店。ゲームで対戦を始めた。何かの理由で片方が思ったようにプレイできないらしく、激怒する声が私の席まで聞こえてきた。純喫茶で本気出す人、初めて見た（笑）。

パーテーションのスカイダイバー。

店名の由来はこれか？　マスターに伺うと、まさにそうだった。お客さんでスカイダイビングをする方がいるとのこと。だが、マスター自身はやらないと（笑）。

「でも、こうやって地下で働いてると空（スカイ）に憧れるものなんですよ」

地上に出れば相変わらず大雨。

「また近くに来たら寄ってください」　柔和な笑顔でマスターが見送ってくれた。あのときの私に言いたい。もっと早く入っとけ！　とても良い店だった。

次回は冴えわたった青空の日に地下に潜ってみたい。