先日、東向島でレトロな電車を見たせいか、根岸にある横浜市電保存館を思い出した。ちなみに根岸と言っても鶯谷の台東区根岸ではなく、京浜東北線直通根岸線の根岸である。
昨年、ある読者の方から横浜純喫茶情報を多数寄せていただき、その中に根岸もあった。横浜市は政令指定都市だが、日本の市では一番人口が多く、神奈川県内の市町村で面積が最も広い(Wikipediaより)。私が行ったことのある場所はごく一部。根岸は未訪の地。一度行ってみようと思った。
まずは駅前の雑居ビルの地下「紅琲道場」。
神奈川県横浜市磯子区西町15-5 大幸ビル地下1階
※閉店
建物は綺麗で新しく見えたが、地下街の雰囲気は昭和。テナントはスナック等、夜営業の店ばかり。
少しぐるっと歩いてみたが、寂れ気味。それでもBGMにバロック音楽が流れていた。
紅琲道場の店先には段ボールが山積み。「お買得品 ウェハース各種」のポップが目に入る。うーん。何屋さんだろう。(そういえば、地下へ下る階段の看板に「輸入食品喫茶食事」と書いてあった)
若干、カオスな模様。
でも、このレトロなメニューボードは喫茶店でよく見るタイプのもの。
入ってみよう。
中はそれなりの広さがあり、落ち着いた内装。
一部、そうではない箇所も。
段ボールさえなければ…。
メニューにクリームチーズケーキがあったので頼んでみると、ない、とのこと。なら、いっそのこと普段頼まないものを頼んでみようか。
私には珍しくミートソースに。市販のミートソースを温めたチープなヤツ、たまに食べたくなりますよね。ジャンクな気分だった。
ところが出てきたのは本格派。
茄子がたっぷり入って、味付けもしっかりしている。麺も茹でたてなのか熱々だった。
サラダも野菜がしっかりしている。
珈琲は種類が豊富で、スムースマイルドというのにしてみた。カップもソーサーも格式高そうで、実際美味しかった。
喫茶店にしては少しお値段はりますが、ジャズが流れる店内。根岸散策前に良い時間を過ごせました。
ところで、「紅琲道場」という店名。気になりません?
「コーヒードウジョウ」と読むのだと思うけど、亀戸駅前の「珈琲道場侍」と何か関係あるのだろうか。一部字が違うが、店に入る前から気になった。お店の方に聞いてみると、以前にも同じ質問をされたことがあるようで、「いえいえ、関係ないです。うちは珈琲・紅茶専門店という意味ですから」
道場を出た後、純喫茶情報を基に2軒目に向かった。場所は横浜市電保存館の近く。残念なことに、訪れたのが昨年のゴールデンウィーク(遅っ!)で、そのせいか、お休みだった。せっかくなので、閉館時間まで残すところ30分でしたが、横浜市電保存館に入ってみた。入館料100円だし。
ここのスタッフの人たちがとっても親切。館長さん?らしき方に案内してもらっちゃいました。
懐かしき昭和をイメージした賣店もあった。
駆け足で急いで見て廻ったけど充分楽しめました。オススメ。
紅琲道場 マッチ (2012年5月)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
散人
一年も前なんですね。
地下にして、まことにカオスな空間でしたね。
卵サンド、食べきれず持ち帰った思い出。
(遠い目…)
2017/05/10 URL 編集
エムケイ
段ボールのままの輸入食品が店頭に積まれた様子がつい最近のことのようによみがえってきます。
卵サンド、私も一度食べてみたかったです。
すごいボリュームだったみたいですが、お持ち帰りもできたのですね。それはよい。
2017/05/12 URL 編集