長野県佐久市岩村田本町769-1
もし、どちらか一軒選べ、と言われたら……
「花星」と答える。今はね。
ただ、「花星」を知る前は、ぶっちぎりで「茶王」だった。外観から圧倒的な大物感を漂わせてるし、中もきゃあきゃあ騒ぎたくなるほど凄い内装だからだ。
庭にも席!? パラソルの下で優雅なティータイムといったところだろうか。
ここに座るには10年以上店に通いつめて常連にならないとね(^^;)。もちろん私は普通に店の中に入るけど。
ドア開けると……
渋っ! 竹林…いや白樺? ぶら下ってる照明も純。このワンクッションが入店前の気分をさらに盛り上げてくれた。
これは凄い。王者の風格。
なんなの、この異空間? この日は、あちこち何軒か素敵な店に入ってるが、これまでが一気に飛んでしまった。
一番の華は、ぐるり180°の半円カウンター。
丸いカウンターはこれまで出会ったことあるけど、こちらには扇状の屋根まで付いてる。孔雀は羽を広げて自分の美しさを誇示するが、そんな感じ。威圧感すらある。
奥の壁は滝。
っていっても、あんまり存在感ないなあ(^_^;)。電気を入れるとオイルが壁を流れるというので、じーーっと目を凝らしてみたけど、言われてみれば…という感じ。
滝っていうと、華厳の滝みたいに豪快に水がザーザー流れるのをイメージしてたので。ただ、滝があるのが単純に凄いと思った。
青の存在感。青い置物、青いカーテン。
掛かってる絵も青系で、カーテンとシンクロしてて素敵な風景。
(絵はママさんが描いたもの。他にも色々制作されてるようで、芸術的センスがおありの素敵な方)
各種パーティーや各種コンパの予約も受けているらしいので、長野県の純喫茶好きの集まりはここでするといいかも。
ただ、ここが純然たる純喫茶かというと、ちょっと微妙。カラオケステージがあるし、そもそもBGMは歌なしのカラオケ(インストの一種?)。他のお客さんなどタイミングによっては、スナック寄りの雰囲気になる可能性大。
私は2回訪問してるが、1回目は客は自分だけ、2回目は他1人客だったので、たまたまカラオケにはならなかった。参考までに。
電話コーナーが可愛い。この電話マークがね(笑)。受話器が飛んでるのが昭和ノリでニヤニヤ。ちなみにボックスの中身は家庭用のファックス兼電話機だった。
重厚でアダルトな雰囲気だが、昭和レトロなシールも発見。
おしぼりは渋かった。木製のトレイ。
クリームソーダはグラスがぽこぽこしてて可愛い。
ティーソーダ。岐阜県の某喫茶店で飲んだ美味しさが忘れられず、メニューにあると頼んでしまう。でも、なかなかあの味には出会えないのよね。ここでも……。
少し前までは、「茶王」を「さおう」と呼んでた。ラオウのイントネーションで。そしたら、友人から、「ちゃおうだと思ってた。」と言われた。
そこで、何と読むのか正しいのかをママさんに伺った。
「『ちゃおう』ですよ、こちらに書いてありますから」と言って、カウンターの籠からお店のマッチ箱を手渡してくれた。
「ちゃおう」とはどこにも書いてなかった。
裏面を見てみたが、そちらはゴルフ練習場・ゴルフショップの広告。もうやってないのか、マジックで塗りつぶしてあった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
ズッキー
和洋折衷な感じもいい感じです。
そしてこちらのグラスが先週村田商會さんで買ったグラスと同じもので、
ちょうど今、そのグラスでサイダーを飲んでました。
昭和らしいゴツゴツ分厚いグラスもいいですね。
2019/11/21 URL 編集
エムケイ
和洋折衷……
たしかに、なんか、これと一言で言えない雰囲気があると思いましたが、和洋折衷ですね。
後から自分の撮った写真を見直したら、茶王の名前入り提灯が端っこに写ってました。
カウンターの扇みたいな形状も和風な気もしますし。
こちらと同じグラスが村田商會さんで売ってたんですね。
そういえば喫茶店巡りをしてると、同じグラスが別の店でも出てくることがあるので、喫茶店全盛期に市販されてたグラスなのかもしれないですね。
2019/11/23 URL 編集