【伊那松島】珈琲 道(閉店)

駅に戻る途中、幸運が突然訪れる。

伊那松島で真っ先にフラれたお目当ての喫茶店「」がやってる! 夜型だったのかな~ 

嬉しいね! いそいそと入店。

伊那松島・道1

(隣の印刷屋「青い鳥社」との並びが絵になっている)

珈琲 道

長野県上伊那郡箕輪町中箕輪松島8498
閉店

こんな事があるから喫茶店巡りは面白い。

地の底に突き落とされたかと思えば、そのお陰で新しい店「そんごくう」と出会える。 そのお店で1本電車を遅らせたら、今度はお目当ての喫茶店「道」が開いている。 色々繋がってるんだなあ。

伊那松島・道2

ところで長野県って、チモトが多くない?

伊那松島・道3 伊那松島・道4 伊那松島・道5 伊那松島・道6 伊那松島・道7

入って良かった! 店内も、美しい。良き純喫茶の趣。

ここでしか見られない何かがあるとか、強烈な個性があるとか、そういうインパクトのある店ではなかった。どこにでもあるオーソドックスな茶系。だが、とてもいい!

茶系の家具は純喫茶マニアには軽視されがちだが、ごまかしがきかない分、手入れで格段の差が出る。どれだけ長い年月大切に磨き続けられたのだろうか。椅子やテーブルは、薄暗い中でも、艶々と輝きを放っていた。

写真だと地味でも、いざその場に身を置くと、うっとりする。

BGMは良い音のクラシック音楽。

広い店ではないが、カウンターは一段高くなって、テーブルとの間には大きな観葉植物が目隠し代わりに立っていたので、人目を避けて隅っこの席に座った。

実は入ったときカウンターにずらっと座るお客さんが一斉に私の方を振り返り、「いいの? そっちで? 私たちはすぐ帰るけど、こっちに座る?」と声をかけられたりという一幕もあった。

「大丈夫です……」と小声で返事した。

伊那松島・道8

私の座った席にはアザミの花が飾ってあった。

アザミを選ぶセンスにときめくんだけど! この野性味あふれる感じ。迂闊に触れることを許さぬトゲトゲ具合とか、いいね~

伊那松島・道9

漫画もいっぱい積んであった。なぜか伊那松島で佐渡の本。

伊那松島・道10

シュガーポットは目のさめるような鮮やかなブルー。

やっぱりコーヒーがいいのかな? ブレンドだけでなくストレート珈琲もある、本格的なコーヒー店だった。

ただ、時間がない。「そんごくう」を早めに出たので、何とか入れたものの、電車の時間まで30分。松本・諏訪地方に大雨警報が出てるので、これ以上電車を遅らせることはできない。とまったら大変だもの。

熱いものは飲むのに時間がかかるよね。…ってことで私が選んだのはクリームソーダ。

伊那松島・道11

緑が深くて美しい。

(その分味も濃いんだけど。原液に近い……)

アイスクリームと生クリームの2層のクリームが浮かび、その上にはなんと!

伊那松島・道12

おっとっと。

いや~素敵だわ。おっとっとを乗せるセンスに思わずニヤリ。塩分補給なのかしら。

伊那松島・道13

そして、コースターはジョニーウォーカー。

マヅラを思い出しちゃったよ……。

伊那松島・道14

壁には大きな絵が飾ってある。なんとなく惹かれてしまった。これは店名の道をイメージしてるのだろうか。上品な物腰のママさんに尋ねてみると、

「いえ、そういうわけでは……。駒ヶ根を描いたものなんですよ」

駒ヶ根。飯田線で駒ヶ根という駅があることを思い出した。この絵を描いたのはママさんだった。

さすが! 素敵な絵を描く人だからこそ、センスの良いお店を造れるのだなあ。少し感動してしまった。

伊那松島・道15

駅に向かう途中の道で、「珈琲道」のマッチ箱を撮影。

一筆書きっぽい(実際は違うけど)、クラシカルな馬車のイラストが素敵。

伊那松島・道16

裏面を見ると、こちらもロマンティック。

このコーヒーカップの女性とは、後にとある喫茶店でバッタリ再会することになるのだが、その話はいずれ。

利用金額

  • クリームソーダ 450円

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コメント

SHIHO

「そんごくう」からの「道」の流れがなんとも良いですね☆
旅情というか巡り合わせというか…
Live感があります(^^)

茶色がメインの内装は、写真ではその素晴らしさが伝わりにくいですよね(*´ω`*)
つやつや・ピカピカだと、その場にいてこその興奮!があります☆

濃いぃ緑のクリームソーダと「おっとっと」が愛らしいです(*´∀`*)

エムケイ

>SHIHOさん
私もこの伊那松島の「そんごくう」から「道」への流れには運命的なものを感じました。
早すぎても遅すぎても両方入れなかったことを思うと、タイミングはあると思います。
Live感というところですかね。

茶色がメインの内装は、写真映えしにくいんですよね。
素敵なお店でも、実物を見ないとなかなか。
和歌山の「浜」もそのタイプだと思います。
あそこも素晴らしい茶色でした。
マスターは空いてる時間掃除してるみたいですし、日頃の手入れが大きくものを言いますね。

濃いぃ緑のクリームソーダと「おっとっと」は、私のこれまでのクリームソーダ歴でも上位のビジュアルです。
久しぶりに「おっとっと」を食べたくなりましたよ。
(といいつつ、あれから一度も食べてません)
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