ここは店名で損をするタイプ。
北松戸駅前ロータリーに「COFFEE & WINE 微巣登路(びすとろ)」という喫茶店がある。びすとろ、ってbistro? 存在は知りつつも気乗りせず、後回しにしていた。
千葉県松戸市上本郷905 ワタナベビル2F
2023年6月25日閉店
外観もそそられず。
チェーン店みたく街中に溢れているテンプレ化した庇とか。
「昔ながらの喫茶店」。これもいただけない><
萎える気持ちをなんとか奮い立たせながら、一歩進むと、
おお!!! 店名入りの年季が入った食品サンプルケース。渋い。
プリンのサンプルが好き。
微巣登路があるのは2Fだが、5Fのボディビルも激しく気になる。
えーー! なに、これ。素敵じゃないの!
目の前には、THE純喫茶な空間が広がってた。駅前なのに、とても広い。窓辺には、濃厚なカーテンが両脇に束ねてある。少しアダルトな匂い。
近くの席では、60~70代の男性2人が、億単位の不動産の売買契約について話していた。
お店の人の好みなのかな?
造花のくす玉があちこちにぶら下っていた。ぬいぐるみ、景勝地のパネルなども無造作に置いてある。オーソドックスな正統派ながら、適度な家っぽさが愛らしい。
完全に店名に騙されてた。ビストロじゃなくて、どこからどう見ても喫茶店。もっと早く入っておけばよかった。
柱には、見覚えのあるメキシカンハットのおじさんキャラクラー。コロンビアとかブラジルとかコーヒー豆の名称の貼り紙。ひょっとすると、ここはトーアコーヒーの店? 全然それっぽくないけど。
椅子とテーブルは、深みのある茶系。
喫茶店には通常のメニュー表とは別に、POPみたいなメニューをよく見かける。
フォントや写真の色がレトロで素敵なことが多い。
ここでは飲むヨーグルトとクリームチーズケーキ。
持ち上げると、2個一緒にくっ付いてた。底をセロハンテープで連結。バラバラにならないための工夫なのだろう。
モーニングは11時30分まで。遅くまでやってるのは有難い。
が、その分お値段高めの610円。
トーストには、一口大の切り込み。マーガリンとジャムの並びが独特。オセロ?
どう扱ってよいのかしばし悩み、真ん中だけ残し、周りをぐるっとマーガリンを塗ってみた。
コーヒーは淡白な味。
正直言うと、味はねえ……(-_-;)。しかし、私が喫茶店に求めるのは味じゃない。内装。視覚による刺激が生み出す快楽を求め、未知の喫茶店に飛び込む。飲食は一つの賭け。命までは取られないロシアンルーレット。ゲームの一環なのである。
伝票の裏に記載されている営業時間。
平日は深夜2時まで。繁華街でも、こんなに遅くまで営業する喫茶店はレア。北松戸にそこまで需要あるのかしら?
千葉方面で純喫茶巡りの際にはまた寄りたい。
店名の誤字を訂正しました。微巣登露⇒微巣登路
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
ロイロイ
犬神サーカス団というバンドのPVで使われてて行ってみたかったんですよ。
まだあったんですね。これは行かないと!
2018/12/23 URL 編集
エムケイ
知りませんでした。
絶対とは言えませんが、しばらくは閉店する感じはないのでぜひ!
内装は期待を裏切らないと思います。
2018/12/26 URL 編集