東京都杉並区荻窪5-29-1
※閉店(業態変更)
「安く・飲んで・食べられる」のキャッチコピー。オレンジの看板が怪しい。どう見ても飲み屋にしか見えない。
2階だというのは理解できたが、一体どこに階段が? 初対面より2ヶ月間悩み続けたのが、まずそれです。
一応喫茶店であるのは間違いない。→(矢印)がいい味出している。
だが極めつけはこれ。「憩の店です。氣輕にどうぞ」
氣輕!? とってもじゃないけど、氣輕になんて無理。でも、気になる。
もしかしたら、この取っ手を引っ張ればよいのでしょうか?
果たしてその通り。細い階段が2階へと続いていますが、壁にはたくさんの油絵が飾られていました。そして頂上には「アトリエ」の看板が。
ここでホッと一安心。先日の三崎港の画廊喫茶と同じパターンです。なんでも経験によるパターン化で解決です。
ドキドキしながら、店内へ。
入ると、いきなり仙人のごとくあご髭を伸ばした翁と目が合う。コタツに入ってテレビを見ていた。ここは本当は喫茶店ではないのか?
「あの、入っても大丈夫でしょうか?」
「おひとりですか? 女性のひとりというのはウチでは珍しいんですけどね。ま、お好きなとこ座ってくださいな」
フランクな雰囲気で再度ホッと一安心。奥の席に座った。
そして、いきなり、「はい」とリモコンを渡された。
もう、店というより、どなたかのお宅に来たかのような気分です。この時点で、緊張はすっかりとけ、完全にリラックスモード。せっかくなので、TBSの「世界遺産」を見ることに。
夕食代わりにと、ドライカレーを注文しました。
丸見えのキッチンで中華鍋(だと思う)をふるって調理開始。この間に店内をぐるりと観察。あまりにもお店っぽくないので、店内?の写真を撮るのはためらわれた。「素敵なお店なので写真を撮らせてください」と声をかけるのもなんか違うし。
風景、裸婦、猫等油絵がぎっしり置かれてました。一部の絵には詩のようなものが書かれていた。撮影機材のようなものも。それ以外にも謎めいたグッズ多数。キッチンカウンターの上にはレーザーディスクのようなものが2枚貼られている。かなり雑然としていた。マスターのプライベート空間的なのである。
出てきたドライカレーは物凄く美味しいというわけではないが、普通に美味しかった。
マスターは「次来るならランチがいいですよ」と何度も言っていた。もしかしたら、この店はランチタイムがコアタイムなのかもしれない。というのも、11:00~14:00のランチタイムはコーヒー付きで食事が500円という激安ぶり。荻窪ならいつでも来れるから、また寄ってもいいかも。今度はソース焼きそばにしてみようかしら。
居心地抜群かと問われれば微妙だが、不思議ともう1回来てみようかという気にもなった。
あと、意外にマスターの書いた絵。なにやら心惹かれる。
ランチタイムはコーヒー付きか。見ていたら、急にコーヒーが飲みたくなり、北口の「邪宗門」に行った。
[2011/10 追記]
「ナツメロ愛好者クラブ」に業態変更してました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
mimi
2011/03/09 URL 編集
ponpondaria
よくぞ入ってくれました!
食べログにも載ってない(笑)。
もし、私が行っても次回からは珍しがられないですね。
2011/03/09 URL 編集
エムケイ
もし、第2弾があれば、マスターに聞いてOKいただけたら店内撮影して記事UPします。
それまで閉店しないことを祈ります(いつ閉店してもおかしくない雰囲気なので)。
2011/03/09 URL 編集
エムケイ
ハッキリ言って、相当雑然としてるので、覚悟しておいてください。あと、できたら、やっぱりランチタイムがいいと思いますよ~
どちらかというと、北口の邪宗門の方がponpondariaさんのストライクゾーンど真ん中な気もしますが、なにごとも経験。機会があれば「きせろ」へ(笑)。
食べログないですね(笑)。投稿するような方で入ったことある人は少なそう。ネット検索したら1件だけ、「恐いのだが気になるお店」のタイトルの記事見つけました。私と同じく「氣輕」に反応してました。
2011/03/09 URL 編集