国道6号線からわき道にそれて「純喫茶 ポニー」へ。
こちらが今回のお目当て。
茨城県日立市中成沢町3-16-5
閉店
何年か前に純喫茶にぃさんから教えてもらっていたものの、日立と常陸多賀の中間にあり、電車だとアクセスが悪い。
さらに純喫茶にぃさん曰く、「営業してるかも謎」。
行く気になったのは、もしかしたらゴージャスかもの期待を抱かせるエルミタージュに近いから。ほとんど期待せず、ついでに…といったノリ。
建物の横に店名が入ってるのにグッとくる。
いまどき珍しく際立った純喫茶!
営業中になってる!
古色蒼然とした、いかにも純喫茶といった佇まい。
これは迷わず入る!
でも営業中の札が2つも出てるのに生気がない。イヤな予感が…。
ドアを開けてみると…
真っ暗! 何? 営業中じゃないの? でも開いてるということは休憩中とか、ちょっと買い物という可能性も。時間をおいてもう一度出直す?
っていっても、この辺場所が中途半端で時間を潰すようなところなんてないんだよね。とりあえず来た証で外観だけ写真を撮るか…。一度外に出てあらゆる角度から写真を撮りまくり、念の為もう一度入ってみると、奥からママさんが小走りで出てきて、「あら~ごめんなさいね」。
奥が自宅になっていて、お客さんがいないときは電気を消しているらしい。
良かった~~~
意外に奥行きがある。外からだと5席くらいの狭小店に思えたが、それよりは広かった。
内装も良い意味で綺麗な状態が保たれてて、でも昔ながらの雰囲気もしっかりある。純喫茶の名に恥じぬ良い趣。
ドアの上のステンドグラスが出っ張ってるのが面白いと見ていたら、これは改装のときに歪んでしまったと教えてくれた。ああ、道理で。ドアだけ不自然に新しいものね。
椅子はジグソーパズルみたいな模様。たしかどこか他の店で見たような薄い記憶が…(思いだせない)。
あと私は見逃さなかった。カウンターの脇にぶら下っているマッチの籠を。
でもマッチより先に注文。テーブルにメニューがあったので見ていたら、「コーヒーくらいしか出せないけど」と先制攻撃。入れただけで満足なので、なんだっていい。
有難くコーヒーをいただきます。
そろそろいいかな(笑)?
「マッチなんて…あるでしょうか?」(←あること知ってるくせに)と聞くと、カゴからマッチを取りだし、テーブルに並べ始めた。
「うちのマッチは、こうやって3個並べると鈴鹿のサーキットになるのよ」
キャーー―――!!! 素敵!!!
(鈴鹿のサーキットの形なんて知らないけど)
ポニーだから仔馬のイラストだろうと想像していたが、この鮮やかなまでの裏切りにむしろ歓喜。
なんで日立なのに鈴鹿なのか、なんでポニーなのにサーキットなのか、馬なら競馬場じゃないの? 聞き忘れちゃったけど、素敵だし、まあいいか。
【訂正】鈴鹿ではなく富士スピードウェイのオールドコースだとコメント欄で教えていただきました。
純喫茶はやっぱりいいなあ。マッチを眺めながら、しばし至福の時間。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
助六
本日、記事を参考に三ノ輪のコルドンブルーを訪問してまいりました。
カフェ巡りの参考に拝読させていただいてます。
この記事のマッチにあるコース図ですが、富士スピードウェイのオールドコースと非常に似ています。鈴鹿のサーキットはずいぶんコース形状が異なります。
2018/04/15 URL 編集
エムケイ
> この記事のマッチにあるコース図ですが、富士スピードウェイのオールドコースと非常に似ています。鈴鹿のサーキットはずいぶんコース形状が異なります。
私も鈴鹿サーキットと書いたものの、あまり自信がありませんでした。
ネットで調べたサーキットの形と細かい部分が違うような気がします。
お店の人がそう言ってたのですが、それ自体が違ってる可能性もありますよね。
それも含めて純喫茶巡りは面白いのですけど。
>富士スピードウェイのオールドコース
分からず調べてみましたが、たしかにこちらの方が良く似てます。。。
それにしても私はまったくもってサーキットには疎いのですが、皆さん本当によく知っていらして。。。
凄いと思います。
2018/04/15 URL 編集