醤油発祥の地・湯浅の町並み (2) 純喫茶 光洋/その他純喫茶

目的の喫茶その③ 純喫茶 光洋(閉店)

駅から離れた県道23号線沿いにあり、道路挟んで神社の向かいにある。

湯浅の町並み1

最初はすぐ分からなかった。よく言えばシンプルだけど、正直あっさりし過ぎて地味な外観なので(笑)。

湯浅の町並み2

でも中身は全然地味じゃないね! ガラス越にうっすら見えるのは、あの憧れの3色チューリップライト。それも丸いのではなく、下がキュットすぼまったタイプ。某サイトで見ていた昭和レトロなライトが今まさに目の前に! 歓喜せずにいられようか!

見えそうで見えないチラリズム! またこのガラスも昭和レトロ。実家の台所が昔こんなだった。

まあ迷わず入店よね?

え、えええ~~~!

ドアが開かない!

なんなのよう、これ? 看板出てるし、電気ついてるよ???

もしかしてお客さんが来たときだけ開け、今は休憩中とか? 後ろにあるのは自宅に違いない。そうだ、そうだ、きっとそうだ。

「あれ~? なんか閉まってるみたいだけど休み? せっかく来たのにおかしいな~?」

わざとらしい小芝居を打ってみた(笑)。苦肉の策だが、(推定)純喫茶光洋の店主宅に聞こえるように、途方に暮れた客を装い同情して中に入れてもらう作戦を試みたのだ。しかしまったく効果はなかったが。切ない。

SHIHOさんの貴重なお写真

目的の喫茶その④カフェレスト ベルーエポック

湯浅の町並み3

では気を取り直して次へ移動。

湯浅交差点から熊野街道に沿って気になる喫茶店が2軒あり、そのうちの1軒。

湯浅の町並み4

このカフェレストという冠、さっきのキセイもだけど、和歌山ではよく見かける。

元来レスト(rest)には休憩という意味があり、喫茶店らしいといえばらしいが、車でしか行けない国道などの大きな通りにありがち。ドライバーの休憩、ドライブイン的な意味の冠なのでは?

湯浅の町並み5

休み…なのかしら? とりあえずまだ現役っぽいけど。

目的の喫茶その⑤ 洋酒喫茶 御苑

湯浅の町並み6

熊野街道のもう1軒。

この洋酒喫茶というのも各所で見かけるけど、喫茶の文字があっても、その実態はスナックだったりする。だからあまり期待はしてなかったけども、案の定閉まっていた。閉店してるのか、休みなのか、夜のみスナック営業なのか不明。

キセイの後は3店連続で不発だった。日曜日だからしょうがないかな。

湯浅の町並み7

醤油発祥の地らしく街道沿いにはこんな風景も。湯浅は醤油醸造の町なのである。

近くにお好み焼き&喫茶の道なんていう店もあったけど、喫茶っていう感じでもなかったしスルー。駅まで戻る。

湯浅の町並み8

ヨシコ美容室なるレトロな看板を発見。最初に行った喫茶① ロワールの近くじゃなかったかな?

女の人の髪型が夜会巻きっぽい?

湯浅の町並み9

入口は奥まっていて、オレンジのぽってりした庇をくぐると雑居ビルがあり、向かって右の階段を上るとヨシコ美容室。

湯浅の町並み10

そして左にあるのが喫茶…店(?)らしい。

湯浅の町並み11

そそる渋い店舗跡あり。

湯浅の町並み12

REATAURANT 丸昌。

湯浅の町並み13

中央館という半分廃墟化したような寂れ場末ビルなんかもあったり。

湯浅の町並み14

湯浅魚釣観光協会本部? 怪しげな飲み屋の入ってる雑居ビルかなにかと思ってたが、意外とまっとうだった。っていっても、何をやってるか全然知らないけど。

この辺は勢いがなく寂れていたが、なんとなく昔は栄えていたような面影があった。町中をゆるゆると川が流れており、のんびりした風情もあった。

湯浅まとめ

湯浅には、400年以上前に建てられた古い建物を数多く残す重要伝統的建造物群保存地区があると書いたが、3回に渡る湯浅の記事を振り返ると、いつも通り昭和なものを中心に写真を撮っていることに気付いた。

私の場合純喫茶巡りは好きだけど、だからといって新しいものは嫌いで古いものは全部好きかというと、それは違うんだよな~といつも思っている。純喫茶は古いけども古いから好きなのかというと、う~~ん…なんか違う。じゃあ純喫茶の何が好きなのか?

あまり根本を突き詰めると、どんどん分からなくなっていってしまうが、古すぎてもツボから微妙にそれる。ドンピシャなのは昭和30~40年代あたり。西暦だと1960~70年代。要は高度経済成長期の雰囲気が色濃く残るものが一番好き。それは必ずしも純喫茶には限らないけども、手っ取り早くその世界に浸れる率が高いのが純喫茶なのかな、と。

湯浅は江戸時代の建物が中心に保存されてて、でももし全部が江戸だったら物足りないけども、その中にぽつぽつと昭和なものが混じっているのが丁度良かった。ベースが整っているので、ド昭和な物件でもさほどやさぐれて見えないのが利点(?)なのかも。

今回湯浅を訪れたのは日曜日だったので定休日の店もあり、あとさほど好みでない場合はスルーしたので、純喫茶はキセイの1軒しか入れなかったのは少し残念だった。特に営業状況が謎の純喫茶光洋はもう1回リベンジできたら、と思っている。

利用金額

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コメント

SHIHO

『純喫茶 光洋』何度か行かせてもらったことがあり、チューリップ型のランプが可愛いくて、壁紙も渋くて味わいがありました。営業されてるか不明なので、また(勝手に)調査しておきます(^-^)/

『ヨシコ美容室』のお隣、もしかしたら『喫茶 館』ではないでしょうか?文字を白いテープで消してるようにも見えますよね(^◇^;)

カフェレストの多い国道42号線。特にこの有田市〜田辺市くらいまでは、ひと昔前まで南紀白浜に向かう車の渋滞がすごかったのです。そのため、ドライブインのような喫茶店が多かったですね☆今は高速道路が伸びて渋滞は解消されましたが、懐かしのドライブインたちが姿を消してゆくのが寂しくもありますσ(^_^;)

あかりのママ

No title
光洋、とっても気になります。
はいりにくそうなドア。
ドアから透けて見えるけど、よく見えないライト。
やっていそうでやってない。
思わせぶりすぎて、、気になる---。

エムケイ

>SHIHOさん
『純喫茶 光洋』何度も行ってましたか!
しかも凄く良いと!
実は70'S styleという和歌山喫茶ブログで見てはいたのですが、あまりにも外観が地味で、やってなければやってないでも致し方ないと思ってたのも事実です。
この少し後にブログを見た人から報告があり、つい最近入店したそうなので現役みたいです。
湯浅にはもう1回行きたい…

> 『ヨシコ美容室』のお隣、もしかしたら『喫茶 館』ではないでしょうか?文字を白いテープで消してるようにも見えますよね(^◇^;)

たしかに! そう見えます! 館か~ 勝手に汽車が煙を出してるイラストだと思ってました。

> カフェレストの多い国道42号線。特にこの有田市〜田辺市くらいまでは、ひと昔前まで南紀白浜に向かう車の渋滞がすごかったのです。そのため、ドライブインのような喫茶店が多かったですね☆

なるほど、そうだったのですね。ドライブインみたいな喫茶がやたら多い理由がよく分かりました。
他にも行きそびれた「ガス燈」なんていう駅から離れた喫茶もあり、車で行けたらなあなんて思いました。

エムケイ

>あかりのママさん
一つ前のコメントでも書きましたが、光洋はどうやら現役の喫茶らしいです。
しかもかなり良いとの報告。

あの見えそうで見えない感じ、すごくそそられますよね?
もしあのチューリップが見えなかったら、ただの地味な喫茶として気にも留めなかったでしょう。
駅からも離れてるし、場所は湯浅だし、さすがに和歌山ばかり行き過ぎだし、でも行きたいというジレンマで揺れてます。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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