福島市にある「ふしぎのくにのアリス」。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が由来なのは明らか。独特のメルヘンチックな外観は、店名と相まってどんなワンダーランドが中に繰り広げられているのだろうかと、甘美な妄想を掻き立ててくれる。
福島県福島市八島町16-43
先人の方より、自転車でも果てしなく遠く、歩くのは自殺行為だとのアドバイスもあり、福島駅東口からバスに乗り「日赤前」で下車。
福島競馬場の塀に沿ってまっすぐ歩くと、
ム駄にひらがなを多用し読みにくいが、「ありすのちゅう車じょう」
ワンダーコラボなる日替わりランチの案内。私にはアリスよりも恐怖新聞が連想されてならない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
やっとアリスっぽくなってきた!
ドア、ちっちゃ! ※背の高い人は要注意。
不思議の国のアリスのコンセプトを忠実に守って設計されたのだろう。とても低い扉だった。
こんな所まで凝ってるなんて凄い!
一方店内はカオス。
あまり原作を覚えてはいないが、アリスってこんなだっけ?(^^; 窓には、ウサギの形に切り抜いたシルエットがあるので、そこがアリスっぽいといえばアリスっぽいが、カウンターには謎のポップが一杯貼ってあるし、店名と外観は完璧なのに中はイメージとはちょっと違った(^^;
子供の頃、実家に英語版の本が家にあったので意味も分からず挿絵を眺めていた。子供向けにしては絵柄がやたら怖かった。そんな朧な記憶が蘇る。
たしかトランプの格好をしたキャラクターが出てきたはずだが、ここには居ないし。う~~ん、私にとってはうさぎよりもトランプの印象の方が強いんだよね。
カウンターの脇には、たくさんの色褪せたアリスのイラスト。
メニューは日替わりランチ一択。
値段が450円だとのことでどんなのが出てくるのかおっかなビックリだったが、
ワンプレートに何品? メインがオムライスとミートソース、他にも小さな副菜が盛り付けられている。しかも私好みの薄味で美味しい。野菜もたっぷり使っていて、この一皿で一日に必要な野菜が摂取できてしまう。
スープにも野菜入り。
内装よりもこのランチのワンダーっぷりにとても感動してしまったのである。
食後には、デザートの杏仁豆腐、アイスコーヒー。これはとても良いし、原価割れしてそう。採算度外視で地域に貢献? もしこの店が職場近くにあったら、頻繁にランチに行っちゃいそう。
実際お客さんもそこそこ入っていた。
雰囲気は微妙だったが、奥の座敷が禁煙席になっていた。
BGMは幻想的な音楽で、この点でも大満足。
まるでジェットコースターのように、一気に上がっては下がって、かと思えば途中盛り返して、後半じわじわと上がっていったり。一筋縄では行かない店だった。でも、やっぱりここは来て良かった。
不思議の国のアリス、読み返してみようかな。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
ねこまた
アリス大好きでした。パロディの脚本書いてたほど。
怖い挿絵はテニエルでしょうか。大人向きの魅力かも。
私をお食べビスケットが(私をお飲みだったけ?)ドアの傍にあれば言うことなかったですね。
お得で美味しそうなランチ!
身長が伸びたり縮んだりしなかったですか( ´艸`)
2016/08/11 URL 編集
あかりのママ
カオスを堪能しました。恐怖新聞のコメント、最高デス。
2016/08/16 URL 編集
エムケイ
アリス大好きなんですね。
パロディの脚本まで!
というと、かなり読みこんでいらっしゃるんですね。
私も内容はかなり忘れてますが、今でもアリスのことを思いだすと、甘美な思いに浸れます。
怖い絵、テニエルです。
お盆に帰省したとき本を探しましたが、見つかりませんでした(泣)。
どうしても気になって、ネットでアリスのストーリーを読み漁りました。
「eat me」で大きくなって、「drink me」で小さくなるんですね。すっかり忘れてました。
2016/08/16 URL 編集
エムケイ
よく見ると、なぜか植木に「バックトゥザフューチャー」等と書かれています。
純・不思議の国のアリスでなくていいのかしら?
カオスっぷりにニヤニヤしてしまいました。
恐怖新聞に反応ありがとうございます。
後から恐怖新聞の字体と見比べてみましたが、そんなに似てはいませんでしたが、パッと見たとき、つのだじろう独特の登場人物の顔が思い浮かんでしまいました。
2016/08/16 URL 編集