GW最終の日曜日。
三鷹にある「お食事&喫茶 エポック」を訪れた。駅から徒歩30分以上離れた“陸の孤島”にある。
東京都三鷹市下連雀6-12-10
歩く気には到底なれず、自転車で向かった。
(示唆を与えてくれたブログについては後述)
交差点に3軒の飲食店が仲良く並ぶ。
向かって右の赤い庇の店がエポックだが、隣の中華屋と同系色のため、最初は気付かず通り過ぎてしまった。
ただ、問題は色だけでもないかな? この2軒全然やってる感がないというオーラまで共通している(^^;
ショーケースもあるが、食品サンプルの代わりに、ブロックみたいなものにメニューを直書。
ぬぬっ!
この感じは!
ドアの内側は、蒼い空。
床は淡い水色、椅子はオレンジ色。
カウンターはよく喫茶店で見かける一本脚のコロンとしたタイプ。
テーブル席の椅子は角形オレンジ。脚を含む棒までオレンジ。面白いことに、破れた箇所まで同系色のテープで補修するという、徹底した丸ごとオレンジぶり。
ここで、ふと変な思い付きが。
もしかして元は別の色だったのでは?
どんなに大事に扱っても、古びてくる。かといって長年使っていて愛着があり手放せない。ならば、全部塗ってしてしまおうかとオレンジにしたとか……? あくまでも憶測。
ペンダントライトも個性的で素敵。
紫の格子状のカバー。造花が絡みついている。
本当にここは三鷹?
三鷹の喫茶店というと、小奇麗な茶系が多い。個性がないことが個性とでも云わんばかりの量産型の印象だったので、キッチュな純ぶりに軽く感動。
壁にはメニューの貼り紙。
「○○定食」という表記が目立つ。喫茶は喫茶だが(私がそう思いたいのだが)、どちらかというとメニューは食堂である。
意外にもミルクセーキがあった。
焼きそば450円を始め、5月のサービスランチがあったが、今回は別のもので。
チキンライス。
オレンジに引きずられて、つい(^^;
(箱ティッシュも渡された・笑)
出てきた瞬間、唖然。量、多い!
ここまで飲まず食わずで向かったので、幸い空腹だったが、全部食べ終わるのに苦労した。のど渇く。途中、5回位ママさんが水を注ぎにきてくれた。
食事の方にはコーヒー、コーラ、ジンジャーエールが120円で付けられるという貼り紙を後から発見。
後日再訪問。5月のサービス焼きそばを頼んだら、こちらも負けず劣らず量多い!
この量の多さが人気でもあるようで、お客さんがポツポツと訪問。盛りの良い定食をモリモリ食べていた。駅からとても遠いので、偶然通りかかったとは考えられず、ご近所の固定客だと思われる。
意外にもせかせかした空気は皆無。ひっそり、のんびりしている。
食堂っぽいメニューとは裏腹に、雰囲気は純だった。
調理はマスター、接客はママさん。親切だが近付き過ぎない、つかず離れずの、絶妙な距離感が心地良かった。
50年営業している、とのこと。
*
今回の喫茶店エポックを訪れるのには、大きなキッカケがあった。
各地の酒場巡りをされ、ブログ上にて日々報告し、毎週日曜日には喫茶店の報告までされている方がいる。GWの日曜日という純喫茶好きには魔の一日にUPされた三鷹の喫茶記事が、私を大きく突き動かしたのである。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
枡矢と申します
2016/06/07 URL 編集
エムケイ
奇遇ですね。
私もこの回のタイトル「三鷹の喫茶がコーヒーショップみたいなんて誰にも言わせない」は特に印象に残ってます。
瞬間、ざわっとしました。
多くの人がぼんやり思ってることをズバリ言葉で表現したからでしょうね。
角打ち。私もこちらで初めて知りました。
と、ここで慌てて、「かどうち」だっけ? 「かくうち」だっけ?
調べちゃいました。
2016/06/07 URL 編集
ぼんぼちぼちぼち
こことこの隣の中華屋さん、すごいでやしょ。
三鷹は関東大震災で焼け出された下町の人が移り住んで発展した街の一つだから
駅から離れた所にも古ーい商店街があったりするんでやすよね。
反対側----三鷹駅の北口から30分ほど歩いた辺りにも 古い商店街があり
そこにはケーキ屋併設の白っぽい喫茶店がありやす。
エムケイさんのことだから既に訪問済みかな?
2016/06/14 URL 編集
エムケイ
辺り一帯うろつきましたが、たしかに駅から離れているのに商店街があってとても不思議でした。
2016/06/17 URL 編集