鬼子母神からは、都電荒川線に乗った。
ご存じのように、GWに純喫茶は休みがちである。野心は禁物。散策モードで動いた。ただ、この“散策”には喫茶の安否確認も含まれている。
東京都北区昭和町3-8-12
一日乗車券を購入したので、惜しげもなく頻繁に色んな駅で乗り降りし、小さな散策を繰り返しながら、梶原で下車。
大通りから住宅街に入って、「ミドリ」を探した。
一度来たことはあったが、奥まった目立たない場所なので、どこだっけ?とウロウロ。目ざとい同行者が特徴的な看板をいち早く発見。
*
2年前を振り返る。雨の日だった。突如現れた、背の高いド昭和な看板。住宅街にはシュールである。まるで地方の国道のドライブインだ。テンションは一気に上がった。
だが、木々で鬱蒼としたドアの奥は真っ暗。こりゃ休みだな、ガッカリ。
また出直すか、せめてもの記念にとインパクトある看板の写真を撮ってたところ、おもむろにドアが開き、中から出てきたのは和服姿のおばあさん。
うあっ!(ビックリ) 戸惑いながらも、「やってますか?」。とにかく私も必死。おばあさんはニコニコしながら中に入っていったので、私も後に続いた。
外は雨がしとしと、電気が消えた薄暗い店内、BGMもなく無音。あまりに現実感がなく、異空間というより、白昼夢だった。
*
正直言おう! 完全に閉店を確認するつもりだった。なのに変わらぬ姿でそこにある驚き!
しかも、営業中!
1階がコーヒー&スナック(=純喫茶)、2階が麻雀。
内装は、何から何まで変わりなし。
隅っこが私物置き場になってて、生活感のあるスペースまで・・・(ここは変わっても良かったのに)(^^;
奥にはバブリーな都会の夜景の壁画。
カウンターに常連さんらしき先客1人。
他にお客さんいると、白昼夢感は薄れるな。
出迎えてくれたのは、あのときの和服姿のおばあさんではなく、別の女性。
メニューはなく(多分ない)、「コーヒーか紅茶か○○(飲み物)」。あのときも、同じこと言われた。
前回はアイスコーヒーで、
今回はアイスティー。
結構な音量でクラシック音楽が流れてたが、途中からジャズ→昭和の邦楽へと変わっていった。この空間には、昭和の邦楽一番合っていた。
入口付近にはショーケースがあり、季節感もしっかりと、上には小さなカブトが置いてあった。
中には、ナンバーズの紙で作った白鳥。
あと、トトロ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
ひよこたそ
店名の由来、私も気になったのでママさんにお尋ねしました。
開店当時放映されていた、久世光彦のテレビドラマ『ムー』から取ったのだそうです。お子さんが郷ひろみのファンだったとのこと。あのドラマ面白かったからなぁ。というと歳がばれる。
2016/05/24 URL 編集
エムケイ
全然想像してなかったです。
お子さんが郷ひろみのファン(笑)。
ご本人ではなかったのですね。
ずっと気になってたので、教えてくれて有難うございました。
2016/05/30 URL 編集