【高崎】コンパル

これは夏の話。

高崎の純喫茶「コンパル」は後々まで深い余韻が残った。今回はいつも以上に写真を撮り過ぎてしまったので、いつも以上に長い記事になることを予め断っておきたい。

高崎・コンパル1

コンパル

群馬県高崎市鞘町62

アートでモダンな女性の横顔。こんなセンス抜群の看板の純喫茶なら、間違いなく素敵に決まってる。

高崎・コンパル2

階段の先は暗く、妖しい。ああ、楽しみ!

でもね、その前に。

高崎・コンパル3

店名入りショーケース。もーーう!

フルーツに彩られた食品サンプル群。

高崎・コンパル4

パフェー。

高崎・コンパル5

プリンアラモード!

高崎・コンパル6

カニサラダ?

高崎・コンパル7

変色してて何なのか分からないスパゲッティ><

なぜラップをかける? 他の純喫茶で何度も見たことあるけど、純喫茶界永遠の謎。

高崎・コンパル8

いざ魅惑の園へ。

高崎・コンパル9

またもや足止めをくらう。

2階の踊り場には造花がいっぱい。暗いからというのもあるが、退廃が色濃い。こういう世界観たまらなく好き。

高崎・コンパル10

3階もあるようだが、踏み込んではいけない気がし、後ずさりしてしまった。

高崎・コンパル11

ファンキーな後ろ姿のピエロのステッカーを張ったガラス。その向こうに男性が座っているのが見えた。

高崎・コンパル12 高崎・コンパル13 高崎・コンパル14

わああああ!

いいわあ! いいわあ! 吸い寄せられるように窓辺に向かうと、さっきガラス越に見えた男性が立ちあがって、「どうぞ!」

どこぞのじいちゃんかと思っていたが、お店の人だった。

高崎・コンパル15

せっかく譲ってくれたので、外が眺められる特等席の窓際に座った。

のだが……。

窓、開いてる!

8月。尋常ではない高崎の暑さに、朝だというのに汗たらたら。マスターはここで涼んでいたらしいが、困ったことに私にとっては少しも涼しくなかった。

激しく好みの店なのに、あまり楽しめないかも><

でも、少ししてこちらの暑がっている様子を察してくれ、窓を閉めエアコンを入れてくれた。助かった~~! ありがとうございます。

高崎・コンパル16

普段ガラス張りで丸見えの店には趣がないのでまったく惹かれないが、ここは例外。

高崎・コンパル17

階段脇の現代アートなペイントと、レトロモダンな内装の両方が楽しめる。

高崎・コンパル18

色褪せ年季の入った椅子は、丸みを帯び優美なフォルム。

高崎・コンパル19

天井の照明は独特。ボコボコして橋桁を渡したようになっている。

高崎・コンパル20

鉢植えは甘やかされ放題で我が物顔。これはゼラニウムとオリヅルランかな?

マスターは植物や花を愛する方のようだ。

高崎・コンパル21

さて、注文。

高崎・コンパル22

ハートマーク、スペード等トランプのマークが紙面を躍る、昭和のパーラーチックなメニューにしばし見入る。

朝からまだ何も食べてないのに、デザートに目が行く。「三色ア・ラ・モード」の誘惑に負けそうになったが、それを振り切って、

高崎・コンパル23

サンドイッチと

高崎・コンパル24

クリームソーダ。

モーニングを探したが見つからなかったので、変な組み合わせになってしまった。

高崎・コンパル25

サービスでプリンも出てきた!

乗ってるフルーツは生。脚付の銀の器に乗った姿にうっとり。

事前情報でプリンのサービスは知っていたが、あくまでもサービス。出るか出ないかは運次第。なるべく期待しすぎないようにしていたが、実際に出てくるとやっぱり嬉しい。

高崎・コンパル26

マッチもいただけたので、一緒に記念撮影。

実はさっきまで隣のテーブルに転がっていたマッチを一生懸命色んな角度から撮影していた。ボロボロに擦り切れ使い込まれていたので、きっと見本(?)に違いないと思い、でも念の為マスターに聞くと、あるんだって!

マッチに関して私は中途半端なコレクターだ。あれば嬉しいが、なくても全然平気。ただ、ここは例外(またもや)。これはデザインが素敵すぎて、もう天にも舞い上がる気持ち。嬉しい!

高崎・コンパル27

メニューの表紙にもマッチ箱が使われていた。

高崎・コンパル28

お会計のとき、これからどこに行くのか聞かれた。この後はすぐに前橋で純喫茶巡りの予定。だが、さすがに「すごく素敵な純喫茶ですね」と言ったその口で「純喫茶」と言うのは気がひけ、「前橋です」と曖昧に答えた。

「前橋のどこに?」邪気のない笑顔でさらに続ける。

「…商店街です」 嘘じゃない! 嘘じゃないもん! 前橋の商店街の純喫茶に行くんだから。

高崎・コンパル29

でも、待てよ。ふとくだらない思い付きが頭をよぎった。

純喫茶に対する欲望が心の底まで満たされ、もう充分だし、このまま帰ってしまおうか、と。

利用金額

  • 野菜サンド 450円
  • クリームソーダ 380円

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コメント

カカポ

こんにちは☀

まあるい椅子🎵 ガラス越しの階段🎵 アートなマッチに我が物顔(😆)の鉢植え🎵
どれをとっても純ですねぇ~☆ 喫茶店経営のママやマスターって、一体どんな人生背景をお持ちなんでしょうか?

今は渋い訳ありでも、開店当時は30歳代だった人も多いはず。時代的な流行りだけではない、己れのセンスが貫かれています。

私はなかなか遠出が出来ない分、こちらでいつもお世話になっているのですが、まずは近間からリアルな純喫茶巡りしなくちゃと思います✨

あかりのまま

コンパルという名前、喫茶文化の象徴のひとつかと。チェーン店もあり、全国に個人店ありで、あったら入ってしまいます。高崎コンパル、いいですね

エムケイ

>カカポさん
そう、とても純。そして、店主のセンスが貫かれています。
鉢植え、造花等の一見無造作な並べ方も、整然としているよりむしろ落ち着けるし、グッときました。

エムケイ

>あかりのままさん
偶然にも柏のコンパルの件でコメントいただいてすぐの投稿になりました。

名古屋のチェーンのコンパルにも行きました。

たしかにコンパルという店名は喫茶文化の象徴ですね。

みかん

No title
コンパル!高崎に行くたびに寄ってしまいます。
おじさんはとってもお話好きで楽しいし
なぜかいつもプリンが出てくる・・・。
(ちなみにプリンを頼んだらプリンが二個になるかと思いましたが
なりませんでした。)
また行かなきゃ。エムケイさんが気に入ってくださってなぜかうれしい。

エムケイ

> みかんさん
コンパルとても素敵でした。

プリンいつも出てくるんですか!
でもプリンを頼んだら、サービスプリンは付かないと(笑)。
食品サンプルのプリンアラモード見て気になってました。

紅茶っちゃ

読めそうで読めない地名
TVKで「キンシオ」という番組をやっており、読めそうで読めない地名シリーズで「檜物町」を紹介。その中でキンシオ(キンシオタニ)さんがこの喫茶店に寄りました。彼の行きつけの喫茶店なんだそうです。毎週見ているわけではないのですが、キンシオさんはだいたい喫茶店でランチを食べています。この方も純喫茶好きなのでしょうね。私の記憶ではキンシオさんは吉祥寺に住んでいたはずなのですが・・・高崎市に引っ越したのかしら?

エムケイ

>紅茶っちゃさん
「檜物町」は「ひものちょう」と読むのですね。
日本橋の方にあるようですが、知らなかった。
そこから高崎のコンパルへつながったんですか。
距離的に離れてるような。
コンパルはとても素敵な純喫茶です。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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