紀伊田辺で最初に入ったのは、「喫茶 カトレア」。
リアルわき道にそれて純喫茶。路地裏にある独特な雰囲気にハマってしまった。
和歌山県田辺市湊1005-1
味光路のサイト
駅前喫茶「べる・かんと」の通りを進み、郵便局からわき道にそれると、他のお店に紛れて喫茶カトレアの看板が目にとまった。
この辺りは「味光路」と呼ばれる200店舗以上もの飲食店が軒を並べる和歌山県随一の飲食街。夜になると、道路に埋め込まれている照明が光る。
どことなく夜の匂い漂う店名カトレア。
駅前というのが嘘のようにひっそりとしていた。
奥行きの深いタイプの店内はパーテーションで区切られ、全体が見渡せそうで意外に見渡せない。奥が大きなカウンター。この日は曇りのはずの和歌山県の天気予報は外れ、田辺も時折雪がチラついた。ストーブが店内を温めている。
私の座ったのは、入口に一番近い席。要塞のようにしっかり仕切られているので、完全完璧に孤独を楽しめる。
窓越しに木の葉が揺れる。
大き目のカップにたっぷりのミルクコーヒー。お客さんは私の他に1人いるが、物音ひとつ立てずにシーンと静まり返っていた。
あまりにも雰囲気がひっそりとしているため、無音の印象。
この雰囲気を感じ取れるか。誰かとお喋りするより、1人でこっそり隠れ家のようにこもりたい。
普段マッチを渡す機会がないのか、わざわざ探しに行ってくれ、戻ってきたマスターの手には看板と同じカトレアの花が3つ並んでいた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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