新田駅前の「ツネ」。
ここもまた大箱。ただし、これまで私がオオバコ、オオバコ騒ぐ、ハリボテのようなインチキ臭い貴族趣味に対して、シックな本物志向。正直言うと、いくら悪趣味であれどゴージャスで、過剰な装飾・照明でギラギラやってくれる方が好きだ。
ところがいざ入店すると、まったり落ち着ける居心地の良い店だった。願わくば地元に欲しい店。
埼玉県草加市金明町375-30
広くて人口密度が低そうな造り。贅沢に大きく席を取っており、中央には大きな余白がある。
店内にまでウェービーな庇が付いている。
天井は高い。
絵画はルノワール、モネといった印象派の巨匠の作品でないところが、かえって価値ありげに見える。知る人ぞ知る画家の作品だったりして。
パーテーションを構成する1本1本は人間をイメージしている。
建築的な専門知識は皆無だが、かなり手間のかかった内装であることが分かる。店名「ツネ」は創業者ツネジロウさんの名前から取ったもの。1億円以上お金をかけ、10年後に亡くなり、奥様である現在のママさんが受け継いで27年になるのだという。
「この店を残してくれて本当に良かった。こうやって色んなお客さんと話ができるから」ハキハキとした口調でママさんは言う。
メニューは結構充実していて、どれにしようか迷ったが、こんなときは店名を冠したメニュー。ツネパフェを注文しようとしたが、「ケーキがないのでできない」とのこと。パフェなのにケーキがついてるのか。代わりにコーヒーゼリーを勧められた。
アイスクリームを付けるか? ホイップクリームを付けるか? 量はどのくらいか? 聞かれた。
ホイップクリーム量普通でこんな感じ。
店名を冠したものといいつつ、ブレンドでなくハーブティー(アプリコットティー)に逃げてしまった。時間が遅いので(^^;
このポットとグラス。同じシリーズ持ってる。たしか原宿の生活の木で買った記憶が…。
照度が丁度良く明るからず暗からず。ジャズピアノが流れる中、2冊漫画を読み切る。なんか純喫茶巡りというより普通にリラックスしてしまった。後で聞いた話では、読書をするお客さんのために照明をLEDに変えたのだという。
最後にくじ引きをし、当たった景品が忘れたがあまり私の役に立たないもので、もう一度引くよう促され、キャラバンコーヒーの一杯式のドリップフィルターをいただいた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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