やっと行けた。東急沿線に用があり、それに乗っかる形で。
もともとは反町にポニー、桑の実、キャメル、3軒の純喫茶情報をいただいており、全部行くつもりだった。ところが、後悔先に立たず。ズルズルと2年以上も寝かしているうち、いつの間にか2軒は閉店。遅ればせながら、現在も営業している残り1軒「COFFEE SHOP キャメル」を訪問。
神奈川県横浜市神奈川区反町3-18-1
※2016年12月30日閉店
反町駅からは極めて近いが、見落としがちな場所。商店街の手前のわき道にそれた坂にある。
随分と彫りの浅い営業案内(笑)。
木で囲まれたロッジ風の内装。壁にはたくさんの写真が掛かっていた。
好みど真ん中ではないものの、テーブルの配置、掃除が行き届いて清潔で、とても居心地が良かった。店主は品のある女性。
カウンターからは私の好きな百合の甘い香りがほんのり漂ってきた。
キレの良い音のクラシック音楽に思わず聴き入ってしまう。このときの演奏はドヴォルザーク『新世界』。
メニューはコーヒーにこだわったラインナップで種類豊富。軽食やデザートも色々あった。
飲み物はブレンドコーヒーで決まり。何か特定の味が際立ったというよりは、バランスの良い飲みやすいタイプ。
ミルクピッチャーが可愛い。薔薇の花かな?
こちらはキャメルオリジナルデザート「コーヒー ハーモニー パフェ」。
メインはコーヒーゼリーで、小倉、バニラアイス、生クリームが乗ったもの。オリジナルといっても特別珍しい組み合わせではないし、私でも思いつきそう。
だが味は! まさにハーモニー! 小倉の豆豆しい食感とコーヒーゼリーの適度な弾力。程よい甘みと苦み。口の中でハーモニーを奏でる、絶妙なバランス。癖になりそうな味。
自宅で再現? 残念ながら出来そうで出来なさそう。何度か試行錯誤して作り上げた味ではなかろうか。
店名の由来は、キャラバンコーヒーの最高傑作といわれるゴールデンキャメル。カウンターには可愛らしい駱駝が二体置いてあった。手作りらしい。
滞在中何組かのお客さんの出入りがあった。一見客風のグループと常連客の1人客数人。
純喫茶に求めるのは、昭和の匂いがプンプンする、時として場末感ありの、純度の高い内装で、味は二の次である。
ただ最近、必ずしもそうでもないなと思う。
何度も通うのは美味しい店に限るとも思うし、不味くても超ど真ん中な超絶純喫茶であれば、それだけで遠くてもすっ飛んでいくこともあるわけで、一貫性に欠ける。その時その時で価値観の振り子が大きく揺れる。
だからこそ何年経っても飽きずに純喫茶巡りを続けられているのだとも言える。改めて思う、純喫茶は奥が深い!
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント