長岡市民は全力で誇るべし。
「COFFEE HOME シャルラン」は長岡の誇りとも言うべき素晴らしき純喫茶。コーヒーホームという枕詞は謎だが、おそらく客席数は長岡一。オレンジの扉の向こうに、広き良きゴージャス空間が広がっている。
新潟県長岡市東坂之上町2-3-4 いこいビル2F
2021年10月末閉店
ヒト1人入るかもしれない。デカい看板。
その陰に品数寂しい食品サンプルケースがあるが、上にシャルラン、下には「とんかつのいこい」の名前が入っている。
「い」と「こ」の一画目から二画目へのはねがレトロチックでツボ。
ついでにビルの名前もいこい。周りの風景と見事マッチした古めかしいビル。この2階にキラキラと煌びやかな世界がある。
ドアにはロゴプレート。店内各所にも設置されている。これは何をイメージしてるのだろうか?
フクロウ? まさかね。う~~ん、神殿あたりが妥当なとこかも。
キンコーン! 入店するとチャイムが鳴る。
百合の花の香りがふんわり漂う。広々空間には、格調高いクラシック音楽が流れていた。
店内はそれはそれは見事な内装だった。
ライト、パーテーション、ステンドグラス、背もたれに白いカバーのかかった椅子。錆びつくことなく、清潔で、美麗を極めている。
賓客をもてなすに相応しい、豪華な応接間である。
ここだけの話。ゴージャス純喫茶ほど写真を見て期待しすぎると、いざ実物を目の当たりにしてあれれ?あらら?となる。
だが、このシャルランに関しては心配無用。むしろハードなマニアな自分には、整い過ぎ、綺麗すぎてる。もっと場末臭を投入して欲しいくらいだ。
まだ時間が早かったからか、土曜だからか、先客は1組だけ。
さあて、どこに座ろうか?
6人用テーブルはさすがに遠慮しておこう。1人で座るとイタイタしいので。
ただ、テーブル小さいよね、とは思った。
それにステンドグラスからは少し離れてた席の方が眺めは良い。
「この時間はモーニングかケーキセットだけになります」と言われ、コーヒーのみ注文。
濃厚で量たっぷりのコーヒー。熱っ!!! 猫舌の私は舌を少しやられた。
予定では次の地に移動する前に、ニューコロムビアを訪問するつもりだったが、先日upした通り6月に閉店しており、その分余った時間をシャルランに注ぎ込んだ。
花火大国長岡ならでは、ステンドグラスは花火を模している。
コーヒーにも花火!
安心安定。伝票は店名入り。
テーブルにはガラスの下に編み物?が敷いてある。この時はあまり深く考えなかったが、意外と長岡名産の織物だったりして、とか思ったり。
これだけ完全無欠な隙のない美人純喫茶。さぞやツンとお高くとまっているのかと思いきや、気さくで庶民的。マダム(?)と女性2人客はローカルな世間話をしていた。
「最近は欲しいという方いないんですよ」とマッチを2個くれた。
喫茶ニューコロムビアの閉店により、三重奏を奏でることはなかったが、純喫茶パール、シャルランという純度の高い長岡純喫茶を満喫した。
新潟純喫茶巡りはまだ始まったばかり。長岡を後にし、次なる目的地に向かう。
長岡駅10時38分発、JR信越本線・吉田行きに乗る。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント