日立市では大きな壁にぶち当たった。
開店時間。どこも遅い。せっかくだから目一杯楽しんでやろう、と頑張って早い時間に来たのに、全然意味なし。予定していた店はどこも開いてないし、純喫茶ウィーンは11時半開店。
仕方なしに1時間近くその辺で時間を潰したが間がもたず、ウィーンの近くにある「珈琲館 和蘭豆 (らんず)」に入った。
茨城県日立市神峰町1-10-23
ウィーンよりも少し奥まった場所にあるが、駐車場付なので、一見客より地元常連さんが集う店だと思われる。
メニューを見ると、焼きサンドの種類がやたら多い。単品価格で760円。正直高い。無難にバタートーストにしておこうか、と思っていると、ハーフサイズ有。これにしよう!
耳付か、耳無しか、訊かれた。もちろん、耳ありで。
少ししたら、遠くからパチパチパチッと点火する音が聞こえてきた。
外観はそっけなく地味だったが、内装は茶系で重厚。アンティークな置物、古い世界地図の壁画、イエロー系のレトロ模様の床。クラシカルなパーテーション。窓辺もステンドグラスで美しい。
珈琲専門的王道の内装。
ただ、J-WAVEが流れているのはちょっと……。せっかくの雰囲気がもったいない気がした。
サイドテーブルみたいな小さなテーブルには、珈琲豆が敷き詰められていた。
コーヒーはサイフォンで、その場で注いでくれる。
薔薇の絵入りの綺麗なカップ。量はたっぷりしており、やや酸味系の美味しい珈琲だった。
表面がカッリカリ。お店が推すのも分かる。
野菜サンドを注文したのだが、かなり肉厚なトマト。食べていると、はみ出してしまうほど。付け合わせに、トマトとキュウリスライス。
…ってか、パンの中身と思いっきりかぶってないか?
店の電話がジリリと鳴った。
「はい、温まるのに15分位かかりますので、その頃には出来上がりますが……」
どうやら、焼きサンドが人気らしく、電話で注文を受けている様子。温まるのに15分? そういえば、あの遠くから聞こえてきたパチパチ音。銅板で焼いているのかもしれない。
お気づきだろうか?
前回の記事、高萩「美留区」でも直火焼きサンドを食べた。順番は前後するが、同じ日に2軒で焼きサンドを食べたことになる。
店側が推してる風なので、ついつい頼んでしまった。
喫茶店には地域性というものが色濃く出るが、茨城県北部では焼きサンドが人気なのだろうか。名古屋の小倉トーストみたいな?
どなたか、ご存知の方いらしたら、ご一報を。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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