入るまでは、「珈琲館 滴(しづく)」のことを、骨董品だらけで怪しい、珍スポット的な喫茶店だと思っていた。
北海道札幌市東区北二十五条東8-3-7
人が見かけで判断されるのと同じで、喫茶店だって外観で判断されるものなんです。
ねっ! カオスでしょう?
「昔ながらのクラシックなムード」
これもね、客が言うならともかく、自らアピールされると、胡散臭い。絶対、それ違うだろ!って。
とりあえず入ってみましょうか。
極上すぎる。これは凄い、本当に。
mini動物園。孔雀、野鳥(?)各種、鹿、亀などたくさんの動物のはく製。
骨董品はこれでもかとあちこち置いてあるけど、秩序があり、すべてが美しく絡み合い、芸術的な空間を創り上げていた。これが滴の世界なのか!
BGMはクラシック音楽。ジャジャーン♪と迫力ある交響曲が流れてきた。
昔ながらのクラシックなムードの看板に恥じることなき珠玉の純喫茶だった。
ウィスキー関連の装飾が多いのも珈琲館滴の特徴。
生ビールとか日本酒だと、純喫茶度がさがるけど、ウィスキーだとかえって純度が高まる不思議。デザイン性が高くて、非日常感を醸し出してるからかしら?
「扉の向こうは別世界」
これまた純喫茶マニアが安易に使いがちなキャッチフレーズだが、悔しい位に当たってる。もしや! 入ったときギャップで驚かせる狙いで、わざと入口をゆるくしたのかも。
朝一番で入店したので、朝食としてコーヒーとトーストを注文。
メニューにはモーニングセットは見つからなかった。
「モーニングサービスはないんだね(ヒソヒソ)。単品だと結構金額いくね(ヒソヒソ)」。
マダムの目を盗んで、はく製の陰で小声で話していると、
「コーヒーは100円になります。心配されてる様子なので」と言い添え、マダムはニヤリ。
ブレンドコーヒー。浅煎りか深煎りかを選べ、浅煎りでお願いした。
これ、何気にすごくない?
トーストはパンがサクサク。ブルーベリージャム付。
マッチは棚の上の小さな籠に適当に放りこんであった。その中から比較的綺麗めなのを選んだ。本当はデザイン違いのものがもう1種類あったので、それも欲しかったが、持ち帰るの抵抗があるほどの状態のものだったので、そっと籠に戻し、代わりにラルセンという全然知らない店のマッチを持って帰った。
念の為にマダムに(綺麗なのが)あるか聞いてみたが、「今ここにはないけど、探しておくから次回」とあっさり返事が返ってきた。
次回ねえ。一体何年後になるのだろう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント