小川から西武拝島線に乗り換え東大和市へ。
駅名に“市”が付くのはなんでだろう? 東大和駅じゃダメなのかな、とか考えながら、「珈琲専門店 シャロー」に向かった。
東京都東大和市南街4-4-1
閉店
目の前の「いなげや」から横断歩道を渡るとすぐ。マンションの1階の各種店舗の並びの端。
シの字が右に長く伸びて、素敵なデザインの店名。
外観の撮影は店を出た後と決めてるが、うっかり油断して入店前に撮ってしまった。
やっぱり素敵!
この店を訪れるのは2回目。最初入った時も渋くて、純で、素敵と思ったけど、その時はご近所マダムが大群で押し寄せ、お喋りで賑やかで、隅っこで縮こまってこそこそコーヒーを飲んで短時間で出たので、あまり満喫できなかった。
マスターはおっかなそうだし、店内の写真を撮りたいなんて言える雰囲気じゃなかった。隙を見て、微妙な角度で1枚だけ隠し撮りはしたけど、あの写真じゃあね。今回はちゃんと撮りたい。
こんなこと書くと、喫茶店の訪問ってなんのため?、と思う。
寛ぐため、素敵な時間を過ごしたい、美味しいコーヒーが飲みたい。本来的な目的は二の次になってる。
しかし、何年にもわたって考えた結果だが、楽しみと記録(発信)と天秤にかけ、店の素敵さ具合が勝ったときは、自分の楽しみを捨てている。
逆に言うと、さほど素敵でないときはリラックスしてたりする(笑)。
この日は、自分以外にお客さんは一人だけ。カウンターに座っている。前回団体さん埋まっていた、テーブルの一番奥の席に座った。
これまで特等席は窓際だと思ってたけど、ここが一番いい! 光が射し込む窓を遠くから眺める景色が美しい。
そして、奥に座ったからこそ気付いた。奥にも窓があり、そこから看板が見えた。入口が2つあったのだ。
さて、注文。
マスターがドスのきいた声で、「何になさいますか?」。
え? メニューないのに、いきなり? こわいよ~~><
あ! そうだ、思い出した。前も同じだった。たしかコーヒーだけだったような記憶が。メニューをください、なんて言うのはやめよう。
「コーヒーをお願いします」
サイフォンで淹れてるのだろうか。カウンターに、それらしき器具が見えた。
適度な酸味がまろやかで美味しい。好みの味。
BGMは雰囲気のあるクラッシック調のイージーリスニング。
カウンターからは、マスターとお客さんの競馬談義が聞こえてくる。
アウェー感。でも、この緊張感がなかったら、喫茶店巡りはそんなに面白くないと思っている。違和感を積極的に楽しんでるから、何年も飽きずに喫茶店を楽しめている。
1時間くらい居たかな…。ゆっくり飲んだから、最後の方はコーヒー冷めてしまった。ずっと下を向いて、最近のプチ遠征の記録をノートに書き続けた。
はたから見たら、変な客だよね(笑)。
帰り際には緊張したけど、写真撮影をしたいと切りだす。すると、「さっき外でウチの写真撮ってたでしょ?」とズバリ。
あははははは~(笑)。やっぱり見られてたのか。笑ってごまかした。
私が写真を撮っている間、「そういえば、この間、映画の撮影があったけど、どうなったの?」とお客さんが話すのが聞こえてきた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
coffee sugar
いつも楽しく読ませていただいております。
珈琲専門店シャロー、いいですね♪
やさしく差し込む光を見ながら、なんだかのんびりと過ごせそう。
それにしてもマスターの「ドスのきいた声」というところがおもしろい!
それに反してなんとも上品なデザインのコーヒーカップですね。
そうしたギャップもまた、喫茶店巡りの楽しみのひとつでしょうか。
エムケイさん、これからもどんどんわき道にそれちゃってください!!
2019/03/26 URL 編集
エムケイ
こういうさりげない喫茶店の風景は、いつ見ても素敵です。
マスターの「ドスのきいた声」は、たまたまで、もしかしたら風邪ひいてるのかも?
2年位前に来たときは、ドスがきいてる記憶ないんですよね…。
コーヒーはとても美味しかったです。
東大和で500円は正直高い(^_^;)ですが、きちんと淹れたお味です。
2019/03/28 URL 編集